見出し画像

挽き肉

 ハンバーグを可愛らしい顔で食べる君。
 それを笑顔で見つめる僕。

 挽き肉をたっぷり使ったそれは美味しいかい?

 それはよかった。

 そう、ミンチだよ。
 僕が用意したんだ。

 牛と、豚と、それから、とっておきのもの。

 なんだと思う?

 どうして、フォークを止めたのかな?

 美味しくなかった?

 うんうん。
 じゃあ、最後まで食べてね。

 せっかく、彼が犠牲になってくれたんだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?