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浮き輪

 浮き輪がぷかぷか。
 遠くに小島。
 
 その島には宝があって、
 僕は宝の地図を持っている。
 
 だから、数多浮かんだ浮き輪を踏みつけ、
 小島の方へ移動する。
 
 浮き輪が悲鳴を上げた。
 
 仕方がない。
 彼らは踏まれるためのものではない。
 
 僕は小島について、一安心。
 
 さあ、冒険を始めよう。
 
 後ろに気配。
 
 振り返れば
 浮き輪に
 浮き輪に
 浮き輪に
 浮き輪。
 
 気が付けば、僕は森の中にいた。
 
 浮き輪が金銀財宝を囲んで晩餐会。
 メインディッシュは僕らしい。
 
 お宝、見つけたのにな。
 
 僕は名残惜しさの中、首を落とされた。

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