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自然のエネルギーの大切さ

【自然のエネルギーを取り入れる立禅】
自然のエネルギーが入るとはどういうことなのか?
例えば咲いている花を見て「きれいだな」と思うとき、本人は自覚していないかもしれないが、確かに精神状態が落ち着き、気分が良くなり、元気が出てくるものです。
 つまりその瞬間に自然のエネルギーが入ってきています。
 田舎の農家の方が「土いじりをしていると元気になる」と。
 実際に昔の人間は、土から、自然からエネルギーをもらって共存していた。
 ところが現代では自然はどんどん減っていき、土のないコンクリートに囲まれた都会では自然のエネルギーが不足する。
 エネルギーが不足すれば、人は他人からその人の持っているエネルギーを奪うしかなくなってしまう。
 社長は部下を怒り、エネルギーを得、スッキリし元気になる。ところがエネルギーを奪われたその部下は、今度は家に帰って妻に当たり、妻は子供に当たって…とどんどん連鎖が続いていく。
 子供が反抗して逆に母親からエネルギーを奪い取ったり、子ども同士でいじめたりいじめられたり。
 とりわけSNS全盛の時代の現代にあっては、ネットを通した悪質な誹謗中傷などといった形で人は他人からエネルギーを奪っています。
 現代人がイライラしたり、それを他人にはけ口にしてエネルギーを奪っている事件や事象が近年多い気がします。

その一因にあるのが我々人類の自然環境の破壊ではないでしょうか。本来自然からエネルギーをもらっていた我々は、必然的にエネルギー不足になりがちになっているみたいです。

また本来、人間というものは互いにエネルギーを与え合うものです。
 何かやろうとしている相手を応援してエネルギーを与えてあげれば、その人はもの凄い力を発揮できるものです。
 阪神タイガースがビジターより甲子園でより力を発揮するというのも、そういうことでしょう。
 人はエネルギーを与え合うことでこそ、いい人間関係を築き上げられはずです。

 それを補う意味でも武術の立禅は意義深いと思います。
エネルギーに満ち溢れた自然の中で立禅をすることで、エネルギーを補給していく。
 樹をイメージするといいでしょう。その根本からエネルギーが出ているから、足裏で呼吸して樹のように地からエネルギーを吸い取るようなイメージを描きながら行う。
 あるいは澄んだ空気中に溢れているエネルギー樹の葉のように、体中の皮膚にある細胞から吸い込む感じで行う。

エネルギー不足の現代人にこそ、この養生法は必要だと思います。

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