きげんよく暮らすヒントと真の賢い子育て法
おはようございます!
「ごきげんに生きるヒント」
「ストレスに強くなるヒント」
「強く優しい思いやりのある子育てのヒント」
今日は、こんなテーマでお届けします!
なぜなぜ?自律神経のなぞ。
先日、本棚を整理していたところ、
前買ったけど、そういえば読んでいなかったなという本を手にしました。
それが「子どもに良いこと大全」という本です。
有名な本なので、手に取ったことがある方も多いと思います。
この本には、自律神経を整える62の習慣が書かれています。
「子どもに良いこと」という題名ですが、自律神経を整えるのに、子どもの大人も差はほとんどありません。
ぜひ大人の方にもおすすめしたい内容が盛りだくさんでした。
特に、鍼灸や東洋医学に興味のある方、みんなに読んでもらいたい本です!
本当は、内容について説明するのが皆様のためだと思うのですが、私が注目したのは、そこではなく…
なぜ、自律神経を整えることが大切なのか!
自律神経を整える方法を知りたいと思っている方は、もうすでに何らかの一歩を踏み出している方がほとんどです。
しかし、方法ではなくて、なぜ整えることが良いことなのか。
そして、ここの問いの行き着く先には、なぜ、鍼灸治療が体の根本治療と言われているのか。
そして、私が子どもを育てる上で、実はここが大切だと思うんだけどなと考えていたことを、証明してくれた1冊です。
自律神経を整える方法ではなくて、
なぜ整えた方が良いのか。
ここの部分に注目して、説明していきたいと思います。
生きる土台は脳の1階部分にあり
鍼灸治療の特徴を、皆様にわかりやすく説明するとすれば、
「自律神経、内分泌、免疫」の3本柱です。
もちろん、東洋医学だからできることもたくさんあり、理論やエビデンスで説明できないこともたくさんあります。
しかし、まだまだ東洋医学はマイノリティなものであり、ほとんどのものが西洋医学で説明されています。
鍼灸治療は、根本治療ともよく表現されます。
なぜ、「自律神経、内分泌、免疫」が、人の体の根本なのでしょうか。
その答えは、子どもの脳の発達段階に隠されていました。
人は、0〜5歳くらいまで、最初の脳の発達を始めます。
これは、「食べる。寝る。動く。呼吸する。幸せ。不快感など」
人の本能と言いますか、生きるための土台をコントロールする脳の部分が発達をします。
0歳や1歳の子どもに、「考えて行動しなさい!」と言っても通じないのは、まだその脳の段階が成長していないから。
これは、皆さんもよくお分かりだと思います。
この、人としての本能部分を支えているのが、自律神経の働きなのです。
心臓を絶え間なく動かしてくれていること。
お腹が空いたと教えてくれたり、胃で消化してくれたり。
夜は眠いという感覚を教えてくれたり。
幸せだと感じさせてくれたり。
赤ちゃんが親に訴えていることのほとんどが、自律神経がもたらしてくれたサインなのです。
そして次の発達として、1歳〜18歳ころまでに、少しずつ成長してくるのが、言葉や思考、学習する脳です。
勉強をしたり、仕事をしたり、いわゆる「頭がいいね!」の部分はこちらの脳の管轄です。
これは、順番から言っても、後から形成されるものなのです。
人の生きる土台は、住宅の構造と同じです。
基盤部分がしっかりしていないと、住んでいるうちに何かしらの影響が出てきます。
勉強も、人とのコミュニケーションも、仕事も、スポーツも…
何事も、基盤や基礎がしっかりある上での、社会生活や考える力になっていくのだと思うのです。
そう、0〜5歳で形成される人の本能の部分。
ここが、脳の構造から見ても、人が生きる土台から見ても、基礎となる部分です。
この、基礎の部分をコントロールしているのが自律神経ということになり、
自律神経を整えることができる鍼灸治療が、「根本」と表現される理由は、ここにも隠されていると思うのです。
自律神経の安定が、ストレスに強い自立した子を育てる
では、なぜ、「自律神経、内分泌、免疫」が安定していることが大切なのでしょうか。
脳の発達段階から見ても、18歳まで考える脳は成長段階にあり、未完成の状態です。
理性や常識を頭で考えられようになるには、18歳まで完成しないのです。
行きたくないけど仕事に行くのは、休んではいけないという頭が働くから。
ムカつくけど、ここはグッと我慢…できるのは、大人として脳が働いているから。
この考える脳が未発達の子供は、
「グズグズしたり、機嫌が悪くなったり」
「朝、学校の時間でも起きれなかったり」
「ご飯を食べなかったり」
なんか調子が悪いという感覚を顕著に態度で表すのが、子供の本能です。
これが、自律神経が起こしている行動なのです。
自律神経は、ちょっとしたことで乱れるもの。
疲れている
天気が悪い
食べ過ぎた
動き過ぎた
寝不足だ
しかし、反面として、ちょっとしたことで整うもの。
社会性、思いやりの愛情ホルモン
やる気や幸福感の幸福ホルモン
ストレスの時に体を守ってくれるホルモン
食べる、寝る、息をする以外にも、こんなにもたくさんの「ごきげんホルモン」が関わっています。
いつも、ハツラツとしていて、集中力があり、機嫌が安定している子供というのは、自律神経がしっかりしている証拠。
(イヤイヤ期は逆にイヤイヤがしっかり出ていることが安定している証拠)
すなわち、脳の最初の発達段階である最初の基盤がしっかりしている子ということになります。
「優しい子、思いやりのある子に育てたい」
「前向きに取り組む子になってほしい」
「ちょっとやそっとで、くじけない子になってほしい」
そんな願いは、自律神経や身体脳の発達を無視しては、なかなか難しい問題です。
子供だけの話では、ありません。
頭でっかちな大人、周りにいませんか?
考える頭、知識の頭ばかり鍛え上げても、何だか幸福感を感じられない大人。
理屈っぽくて、相手の気持ちを察することが苦手な大人。
機嫌が安定しない上司
攻撃性が強い人
周りにこんな方がいたら、「あ〜脳の基礎的な部分が崩れているんだな〜残念」「自律神経整えたらいいのに〜」と心の中で呟いてみましょう。
腹黒いやつって思われたら、ごめんなさい!
何歳からでも自律神経を鍛えることができる
脳の最初の段階、5歳を過ぎてしまった大人は、自律神経を整えることはできないのでしょうか?
そんなことはありません。
きちんと、整えることはできます。
ただ、5歳までが、本当の意味でのゴールデンタイムであることは変えられない事実。
しかし、10歳でも50歳でも自律神経を整えることはできます。
自律神経を整える方法は、またGW明けに第二弾として続きとして、書かせていただきますが、
簡単にいえることは、方法は1つではないということ。
お薬のように、Aに困っていたら→Bを。
こういうルールで整うのであれば、世間のメジャーな職業に昇り詰めていたでしょう鍼灸師。
1つ1つの生活習慣を見直すこと。
メリハリのある生活をすること。
多少、不快適な暮らしをすること(暑い日は暑い!寒い日は寒い!)
ただ、生活習慣というのは、自分の育ってきた環境も大きく、正解不正解があるようで、ないもの。
朝から唐揚げを食べる家庭で育てば、それが正解として身についているものです。
何が子供の自律神経に良い環境なのかは、学ばなければ、知らないで一生過ごせるものだと思います。
この辺については、こちらの記事をどうぞ⭐️↓
自分で子どもを育てて感じていることは、
「頭で考える、知識をつける系」の子育てについては、たくさん情報があるのに、
肝心の基礎の部分、生きる土台を育てる、子育て法については、ほとんど情報がないということ。
生きる上での基盤の部分でもあるのに、
学力にばかり目がいき、心身の健康に目が向いていないことによるアンバランスさ。
それが引き起こしている問題。
病だけに目が行きがちですが、現代におけるたくさんの問題。
ストレスに弱い、コミュニケーションの苦手さ、自己肯定感の低さ、幸福感、思考力…
最近の売れ筋の本は、こういう類のものがたくさんです。
と、いうことは、今、これらに注目している方がたくさんいるということ。
いくら、幸せになるための方法の本を読んでも、そもそもの、幸福ホルモンの分泌が少ないと、読んでも幸せになれるのかな。
そんなことばかり考えている私です。
人として生きる力は、人の体の基礎の部分。
ここがしっかりしていることが、「ごきげんに生きるヒント」に繋がっているのではないかと思うのです。
いつも、私の頭の中の整理整頓にお付き合いいただき、本当に感謝しています。
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