すごいよ!!黄前久美子さん

私は部活動というものにおよそ縁がなかったというか
そもそも学校の集団活動に最後まで馴染めなかったので
あんまり部活というものが良く分からない。

だから「響け!ユーフォニアム」は結構穿った目で観つつ
自分が経験できなかった部活動の青春という想像体験が出来て
”一応”全部のシリーズを見た感じだった。

つまりそんなに熱心なファンというわけではないし
吹奏楽に興味があるわけでもない。
見始めたのも何となく話題になってるからだった。
蓋を開けてみると結構ギスギスした部活アニメだな…という印象。

で今回も、どうやら水着回があるとの噂を聞きつけ、けしからんと思い
TVシリーズ3期を8話まで一気見してみたのだった。

まあ相変わらずギスギスした部活だなぁと笑いつつ(←失礼)も、
段々と、何か今までと違うぞ…?という没入感があった。
というのも、部長になった黄前久美子さんの立ち回りが素晴らしすぎて
思わず記事にしたくなるぐらい感嘆してしまったのだ。
というわけで記事にするッッ

1回しか観てないので場面説明の粗っぽさについてはご容赦頂きたい。

まず、1年生の子たちがボイコットして来なくなった時、
久美子たちが家庭訪問した回に注目したい。
このときの久美子の立ち回りが素晴らしいのである。
特に取り巻きを排除して二人だけで話す環境を作ったところだ。
そして、その上で内密に悩みを訊いて心理的安全性を構築している。
このメンター能力の高さというか。
およそ現実の高校生では出来ない芸当。まあアニメの世界だけど。

その後、オーディションの結果が不公平だと言う1年生を
久美子がまた真摯に受け止めて、こんな風に寄り添っている。

 実は自分もそう思っていたの、正直に言ってくれてありがとう。
 1年生はなかなか言いづらいよね、今後も遠慮せずに私に言ってね。

もはや女神様ではないかというぐらいの完璧なフィードバックである。
このやり取りで感嘆したのは、相手の気持ちを見事に汲み取り慮った上に
久美子自身も結果的に安堵することで一種の自浄作用となっていることだ。
実際、久美子も作中で色々な悩みをかかえているのだが
ときには麗奈がメンターとなり、また家族や仲間の支えがあって
前へ進み導く推進力を生みだす好循環が維持出来ている。

リアリティに描かれた物語なので余計に
久美子のチームマネジメント力が現実味を帯びている。
音楽の才能もすごいんだろうけど、この能力に関しては
社会人でも中々いないレベル。久美子の天賦の才を感じる。
曲者である黒江真由との展開が、今後も気になってしまう。

ただ、あれだけコンプレックスのあった久美子の胸が
水着回で急に大きくなったように見えたのは
ちょっと現実味がなくて京アニの悪い癖が出たな~。
私は一向にかまわんけどねッッ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?