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ジャパニーズホラー最高

前回の映画紹介はほのぼの系だったので、本日はホラーにします。


といっても私そんなにホラー映画数多く観てるわけではないんですよね。
ただ好きというだけで。

次回の映画紹介がどうなるかまだわかりませんが、とりあえず今日はホラー映画紹介してみたいと思います。







残穢[ざんえ]ー住んではいけない部屋ー



穢れ…

陰鬱。
竹内結子演じるミステリー小説家のナレーションで物語が進行する。
気怠そうに。悟っているかのような声で。何かを諦めてしまったような声で。
いい声です。ホラー的に。

残穢[ざんえ] ー住んではいけない部屋ー
監督:中村義洋

久保さん(女子大生)の住むマンションでの不可解な出来事の解明のため、小説家は久保さんとともに、土地、建物、人の歴史をたどっていく。
だんだんとゆっくりと侵食されるように、明かされる穢れについて。


穢れは部屋ではなく、土地ではないか?
核心はマンションが建っていた以前の話へ。
さらにもっともっと過去へ。


[マンションの土地全体について]
マンション←アパート、駐車場←小井戸家のゴミ屋敷と他三軒←高野家、根本家←長尾家←吉兼家


さらにさらに過去へ。真相へ。


一つ一つの時代時代の人物に穢れからの干渉が…
それは現在にいたるまで連綿とつながっていく。
現在の怪奇にひとつひとつ過去の人物の行いがつながっていく。


ミステリー小説家は夫と二人暮らし。
久保さんの件を調べる傍ら、新しい土地と新居を手にし、引越しをする。
その新居にも本人の身体にもだんだんと穢れが押し寄せてくる…

「湧いて出るーー床下から湧いて出る」
「辿っていくと根は同じ」
「祟られたというより…穢れに…触れてしまった…」
「話しても祟られる 聞いても祟られる」

私たちの住む土地には誰かが住んでいた歴史がある。
穢れのない土地など、この世界のどこかにあるのだろうか…




怖いです。とにかく怖い。
堪忍やーもう堪忍したってーー!!って叫びたくなります。
上の紹介文書きながら一つ一つのシーンを思い出し、震え上がってました。


自分の足下がおぼつかなくなる感覚。
以前紹介した『輪廻』もそうですけど、過去からつながる逃れようのない干渉を丁寧に描いています。
テーマは土着的なのに普遍的な怖さのある映画です。
王道…といってもいいかな?



『残穢』は特に「音」がすごいです。
音響のスタッフの人、天才だと思います。
もしくは性格悪いと思います(笑)


ラストもほのぼのと終わってくれると思いきや…
本当に日本のホラーは性格が悪いです。
ラストまじ怖いです。
もしもご視聴される物好きな方おられましたら、エンドロールまで観てください。


原作は『屍鬼』や『十二国記』で知られる小野不由美さん。
映画を観たのはけっこう前で、原作を読む前に映画を観ました。
映画が怖すぎて原作読めておりません。

読もう読もうと思いながらなかなか手が伸びず、いつの間にか『十二国記』に手が伸びております。


どうか精神状態が比較的上向きな時に視聴してみてください。
私も定期的に観たくなる映画の一つです。
たしかアマプラにあったと思います。







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私の偏屈な趣味ですが、映画を紹介する記事をまとめてみました。
よろしければどうぞ。


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