《絵本レビュー》からあげビーチ
雨のせいで市民体育祭が中止になりました。(すでに前日の天気予報は雨90%)
もともと娘が出る予定ではなかったのですが、出れなくなった子がいて急遽頼まれ…結局雨降って中止。
なんだろか、この感じ。
なんだろうか、取り越し苦労感ある。
気を取り直し、今日も娘たちが選書した絵本にしようかなと思います。
7才が選ぶ本にしては、なかなか目のつけどころがSHARPだなと思った一冊【からあげビーチ 】の絵本レビューをしたいと思います。
パチパチパチ。
〔作〕キリーロバ・ナージャ
〔絵〕古谷萌・五十嵐淳子
〔発行所〕 文響社
〔初版〕2021年5月
《ストーリーについて》
なつのビーチにやってきた、からあげ家族。そこには世界中から来た、たっくさんのからあげ達が集まっていた。
暑くて、ころもを脱いで歩いていたら、いろんな〝からあげ〟に出逢い!!
・骨付き豚のからあげ
・大豆ミートのからあげ
・さといものからあげ
・タコのからあげ
・小麦粉以外で揚げたからあげ
・イスラム教ハラールのからあげetc…
ビーチでみつけた、からあげの仲間達と一緒に、食べ物にまつわる主義やアレルギー、それから宗教を持った人の食べ方を学べ、読めば知識が増える物語です。
《10コの視点》
【キャラクター】
・トリのからあげの家族(主人公)
・トリのからあげ以外のからあげ達
【舞台】
・ビーチ
【構成】
べんとうカーを走らせて、トリのからあげ家族がビーチにやってきた。
↓
ビーチには世界中から来た、からあげ達でいっぱい。暑いんでジッパーをおろして、ころもを脱ぐ。
↓
見たこともない〝からあげ〟に次々と遭遇。からあげ家族、いろんなからあげ事情を学ぶ。
↓
日が暮れたので、家路へと車を走らせる。
【文】
からあげ家族の子どもが、いろんなからあげと出逢い、アレルギーや主義・宗教について学んでいく様がかわいい。
そして疑問を問いかけながら話を聞きまくるという物語の進み方も、読者(とくに子ども)にとって大変わかりやすい。
【絵】
絵を担当されてるのがデザイナーさんで、ページをめくるときに目線を変えなくてもいいようなレイアウトになっている。とても見やすいしシンプルなキャラクターデザインと鮮やかな色味も可愛い。
【ハッピーエンド】
お弁当を平らげた後、車で家路を走りながらのハッピーエンド。
【表表紙・裏表紙】
子どもの〝トリからあげ〟とレモンが大きくレイアウトされている。(からあげにはレモンが合うよねっ!)
【見返し】
これまた、ころもを脱いだ〝からあげ〟が大きく描かれている。
【題字の文字】
丸みと角ばった線で出来たオリジナルフォントがかわゆい♡
《読み聞かせをしてみて》
『きょうのごはん、からあげにしてー?(7)』
『タコもおいしいよねっ♪(10)』
『ほんとね〜からあげにすると、どんな食べ物も美味しくなるよねっ(母)』
娘たちから、これは何で?これは何で?とからあげの子供のように聞かれ、説明しながら私自身も考えさせられながら読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
わたしは、ベジタリアンでもヴィーガンでもなく、また無宗教なんですが。
持病の潰瘍性大腸炎がある為、小麦粉は控えているんですよね。
この絵本には〝グルテンフリーのからあげ〟も登場するんですが、わたしも片栗粉と米粉で、からあげ作ります。これがまた美味しいんだっ!
アレルギーや宗教や主義もそうですが、いろんな食べ方があるんですよね。
また
マヨネーズをつけて食べる人。
七味をかけて食べる人。
レモンを絞って食べる人。
どうやら人の数だけ好みもありそうです。
娘達には、日々マイノリティに関する絵本も出来るだけ取り入れて読み聞かせしています。
ちなみにこの絵本は、レアキッズのための絵本シリーズだそうですよっ!
まぁ誰だって環境や状況が変われば食べ方が変わって当たり前。そういう意味では誰もがマイノリティだと思うし、それが個性だと思うんですよね。
大きな括りで見れば、みんなマイノリティでマジョリティみたいな。
個性ってなんなんでしょうかね?
みんなひとつとか、
みんなの地球とか、
よく聞きますが、なんなんでしょうかね?
いろんな人を受入れるって、どうすればいいのでしょうかね?
知らないことで、感情が大暴れすることありますよね(笑)
そうやって考えてみると、大人も子どもも思いやりと知識が大事だということに気づかされます。
それが出来たら、毎日みんなも自分も幸せでしょうなっ。
人生バラ色で虹色でしょうなぁぁ。
☆彡雨と真理の中のコボシより
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