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オランダへ小旅行③ ゴッホの作品に会いにクレーラー・ミューラー美術館へ

クレーラー・ミューラー美術館に興味を持ってくださったかたがいらっしゃったので、美術館詳細を書き残します。

上記のブログで、二人乗り自転車で向かった先は、クレーラー・ミュラー美術館。
 
Kuller Müller Museum
 
クレーラー・ミュラー美術館は、アムステルダムのゴッホ美術館とあわせ、ゴッホの二大美術館と言われている。
 
実業家のアントン・クレーラー・ミュラーと、彼の妻へレーネ・クレーラー・ミュラーが収集した作品は、1万点を超えるそうだ。
特に、妻ヘレーネは世界一のゴッホの収集家と言われている。
その数なんと300点。
彼女がいなかったら、ゴッホは無名の画家であり続けたかもしれない。
 
夜のカフェテラスと郵便夫ジョセフ・ルーラン、これらを見たくて、美術館を訪れた。
 
美術館は、こじんまりとした建物ながら、本当に素晴らしかった。

美術館入り口

ここからは作品の一部を。

一番楽しみにしていた、夜のカフェテラス(1888年)
郵便夫ジョセフ・ルーラン
アルルの跳ね橋(1888年)

この絵をモチーフに、
ミッフィーのぬいぐるみの洋服が作られていた
一目惚れをしてしまった
自画像(1887年)
糸杉と星の見える道
二人の女性と糸杉
プロヴァンスの小麦の山
小麦畑・刈取・太陽
素描も美しい
干し草と農民の女性

『美術館と庭園』という名の通り、公園敷地内にはたくさんのオブジェが飾られている。
敷地総面積は、なんと5500ヘクタール。
この広さは、ヨーロッパ最大規模の彫刻庭園だそうだ。

この5500ヘクタールを、日本にある施設の大きさと比較しようとすると、例えば東京ディズニーランド100個分くらいになるようだ。
もしくは、練馬区と江戸川区は、ほぼ同じ大きさらしいのだが、このどちらの区よりも大きい。

私がゴッホの絵を始めて見たのは、ミュンヘンのノイエ・ピナコテークだ。
粘土のように厚く塗られた絵の具に、私は心底驚いた。
こんな絵は、見たことがなかったからだ。
 
彼が絵筆を手にし、キャンバスに向かっている姿を想像する。
彼の人生を知ると、その厚く塗られた絵の具が、情熱のようにも、そして怒りのようにも見える。
 
たくさんの美術館を巡るたび、必ず数枚は出会えるゴッホの作品。
その作品は、彼の弟テオ(Theodorus van Gogh)がいなければ、存在しなかっただろう。
ゴッホに魅入られるのは、その作品だけでなく、彼の人生そのものなのかもしれない。
 
不遇とも言える人生だったかもしれないが、ゴッホは、彼の作品を収集し遺したヘレン夫人や、良き理解者である弟に恵まれた。
 
彼らは今もなお、オーヴェール・シュール・オワーズの墓地で、隣同士で眠っている。
 
クレーラー・ミューラー美術館についての詳細はこちら。

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