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デュッセルドルフの小さなお気に入り

最近、デュッセルドルフで見つけた、お気に入りスポット。

一つ目は、郵便ポスト。
ドイツの郵便ポストは黄色。
日本の郵便制度は、イギリスを参考にして作られたため、イギリスと同じ赤色なのだそうだ。

こちらは、普通の郵便ポスト。
派手ないたずら書きがあるが、よく見る光景でもある。

そしてこちらが、思わず写真を撮ってしまったポスト。
その理由は、投函口に書いてある文言。

nur liebesbriefe
つまり、ラブレターのみ。

こんな可愛らしい事をしてくれるなんて、ドイツ郵便は粋だなあと、クスッと笑ってしまった。
それからは、手紙を出す時に、このポストまで出かけて投函するようになった。

そしてこちらが、もう一つのお気に入り。
先日、デュッセルドルフ駅で見つけたもの。
いつもは使わない15番16番線は、このような日本らしいお迎えになっていた。

今までもこうであったのか、最近できたのか分からないけれど、リトルトーキョー デュッセルドルフらしいお出迎えではないだろうか。

この写真を日本人の知人に見せたところ、意外にも反応が二手に分かれた。
日本のイメージはまだこんな風なの?と眉をひそめた人がいたのだ。

私はその反応に、少しばかり驚いた。
州都デュッセルドルフの中央駅に、このような場所を作ってくれたことが嬉しいと、私は素直にそう思ったからだ。
デュッセルドルフでは、毎年夏に日本デーが開かれ、65万人以上がこの街を訪れるのだ。

ちなみにこちらは、19番20番線のホーム。
ICEなどの高速電車が入ってくるホームだ。
こちらは、デュッセルドルフのデザイン。

黒ビールのビアホール。

デュッセルドルフのマスタードと、その妖精ホッペディッツ。
Hoppeditzはカーニバルの季節に欠かせない。

ハーブリキュールのキルピッチ Killepitsch。

サッカーチーム フォルトゥナのユニホーム。

この絵には、デュッセルドルフの魅力がたくさん詰まっている。

デュッセルドルフの絵も味があるけれど、こうして見比べてみると日本のイメージも素敵だなと改めて思う。


着物
障子
太鼓橋
日本庭園
座禅
和傘

提灯は少しだけ場違いだろうか。
お祭りでもないし、飲み屋さんでもないけれど、日本らしいと言えば日本らしい。

同じ出来事も、同じ絵も、考え方と捉え方で見方は大きく変わるもの。

日本はまだこんなイメージなの?と眉をひそめた人。
日本の代表的なイメージとして、一体何が描かれていれば彼女は満足だったのだろうかと、ふと考え込んでしまった。

大都会東京の高層ビル群
アニメや漫画
ハイテク技術

このようなものが、今の日本のイメージに相応しいのだろうか。

それでも私はやはり、日本の古き良きイメージが海外で愛されている事が、素直に嬉しい。

人はそれぞれ感性が違い、色々な感覚があるだろう。
ただ私は、ドイツ郵便も、ドイツ鉄道も、洒落た遊び心があってなかなか粋だと、そう思ったのだ。

そして、こうして見つけたものが、私のお気に入りリストに追加されていく。
引っ越してきたばかりの時は、少しばかり苦手だったこのデュッセルドルフの街を、今はこんなにも好きでいられる。

ドイツは、まだまだ知らない事ばかり。
いつまで経っても、そして何年住んでも。

だから、いつだって私は、新鮮な気持ちで過ごせる。

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