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南ドイツ一人旅①旅の拠点アルプシュタット
南ドイツの旅行記を、ここに纏めておきたい。
南ドイツといえばミュンヘンをはじめとするバイエルン州を思い浮かべる方も多いだろうが、今回訪れたのはバーデン=ヴュルテンベルク州。
最初の記事は、この旅の拠点に選んだAlbstadt Ebingen アルプシュタット-エビンゲンについて。
アルプシュタットについて
アルプシュタットの標高は731m。
街は小さいながらも、とても可愛らしい。
この街は、バーデン=ヴュルテンベルク州南部にあり、1975年に4つの町が合併し誕生した。
場所は、州都シュトゥットガルトとボーデン湖の中間地点。
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この辺りは、Schwäbische Alb シュヴェービッシェ アルプと呼ばれる山岳地帯だ。
北はAhlenからスイスの一部まで含む、長さ220kmにも渡る、細長い山岳地帯になっている。
その広さは、5887㎢。
和歌山県、もしくは福岡県が同等の広さに当たる。
県まるごと一つが山岳地帯だと考えると、気が遠くなるほどの広さだ。
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またこの地域は、2017年にユネスコ世界ジオパークにも選出された場所でもある。
ハイキングの楽しみだけではなく、この辺りは名城と呼ばれるお城が多く、是非訪れたいと思っていた。
特に、ドイツ三大名城に選ばれているホーエンツォレルン城 Burg Hohenzollernは、今回の旅のメインとも言える。
天空の城と呼ばれるホーエンツォレルン城。
そのお城が、まさに天空に浮かんでいるように見える場所は、お城近くの山からだという。
ハイキングを予定している私にとって、まさにうってつけの場所だ。
アルプシュタット-エビンゲン駅
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この街の北側は、すぐに山。
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マーキュリーの家
1922年に建てられたこの建物は、シュトゥットガルトの建築家ハインリッヒ・カイザー設計、パウル・グミンダーによって住宅兼商業ビルとして建てられたそうだ。
屋根の棟には、ローマ神話の交易の神マーキュリーの像がある事から、この名前がついている。
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市民の塔
とんがり屋根と、丸い塔は、とても可愛らしい印象。
この広場は、クリスマスにはマーケットが開かれ賑わうらしい。
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噴水
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市庁舎
一階部分はツーリストインフォになっていて、付近の観光について、とても親切に教えて下さった。
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旧市街
あちこちに木組の家が残されている。
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コメルツ銀行も、木組の家風にデコレーションされているのが可愛らしい。
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郷土博物館
この博物館だけでなく、街はそれほど観光地化されておらず、開館日が圧倒的に少なく、そして短い。
別の街の観光を優先してしまい、この街の博物館等施設には、残念ながら入場できなかった。
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教会
中に入れなかったが、市内に二つある。
高い塔のあるマーティン教会は、現在修理中のよう。
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水族館
水族館と室内プールが一緒になっている。
開館時間に合わせ、すでにたくさんの人が入り口で待っていた。
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マルクト通り
メインストリートのマルクト通り。
いつも人で賑わっているが、早起きをして朝のお散歩に出たところ、こんな一枚が撮れてしまった。
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街角には、あらゆる場所にオブジェが飾られていて、その作品を見て歩くのも楽しい。
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Gasthof Linde
Lindeとは菩提樹のことだ。
ホテルのロゴマークも、菩提樹をイメージしたものだった。
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木組の家らしくないと言えば語弊があるかもしれないが、ホテル内部は完全改装されており、新しく清潔。
木組の家には、短いながらも一度だけ住んだことがあり、また旅行の宿泊地にも時々選ぶが、木が軋んだりして、年月を感じる。
朝食のテーブルには生花が飾られ、爽やかな朝を運んでくれるのも嬉しい。
スタッフの方も、みなさんとても親切で、居心地の良い滞在をさせて頂いた。
当初、Ferienwohnung 休暇用アパート を予約しようとしていたが、調べていくうちにAlbCardというゲスト用カードがある事を知った。
Schwäbisch Alb地方のうち、提携している宿泊施設に泊まると、ゲスト用にプレゼントされるもので、お城や各施設の入場料等が無料になったり、割引されるというものだ。
私は結果的に、€50以上お得に観光する事ができた。
行きたいと思っていた場所は、ほぼこのカードが使えるところばかりだったからだ。
また、域内の交通機関も乗り放題というのは、かなり魅力的ではないだろうか。
私は実際には、ドイッチュランドチケットというドイツ国内交通機関乗り放題チケットがあるので、今回のメリットについてはゼロ。
しかし、チケットを買う手間や時間を考えると、とても親切で嬉しいサービスだと思う。
近隣の街に出かける時、ざっくり€10かかるとして、往復で€20。
私は一週間滞在したので、€140はお得になっている計算だ。
宿泊場所の一つとして候補に挙げていたこのホテルが、たまたまこのカードの提携先だった。
朝食の買い出しも考慮すると、一人で休暇用アパートを借りるより、このホテルを選んだ方が総合的に便利でお得だと考えて、こちらに決めた。
ここは、ホテル兼レストラン。
レストランの夕飯も、とても美味しかった。
ホワイトアスパラガスが、ちょうど旬で美味しい時期。
ガーリックバターで焼かれたサーモンも、食欲をそそる。
付け合わせは、採れたての新じゃがだ。
柔らかくて、甘味が強くとても美味しい。
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Brauhaus Zolleralb
お勧めされたレストランでも、地元特産品を頂いた。
アルプ地方のヴァイツェンビールと、チーズシュペッツェレ。
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シュペッツェレとは、ドイツ版の短いパスタのようなもの。
そしてチーズは、この地方の特産の一つだそうだ。
大きさは大小二つがあり、小サイズを注文したけれど、出てきたのはこの量!
チーズは濃厚な味わいで、シュペッツェレは手作りでとても美味しい。
しかし、この量を平らげることはできず、少し残してしまった。
ごめんなさい。。。
近くの席のかたは、大サイズを注文していたのだが、その量を見て再度ビックリ。
小があのサイズである理由が分かった。
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この小さな美しい街を拠点に、私は南ドイツの一人旅をスタートさせた。
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