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グリム童話Ⅳ いばら姫

いばら姫
ドイツ語原題: Dornröschen 
場所: Sababurg 

いばら姫(グリム童話より早く書かれたペローによる童話では眠り姫) と呼ばれる物語の舞台は、Sababurg。
ラプンツェルの城、Trendelburgとも近い。

いばら姫と眠り姫は、似ているけど細部が違う。
ディズニーのオーロラ姫は、この二つとも微妙に違う。

私は、このお城を見るのがとても楽しみだった。
バラ園もあるので、バラの時期に行けたらいいなと思っていたが、ホームページを見ると、修復中とのお知らせが出ていたので、修復が終わるまで待っていた。
数か月待ったあとに、一般公開されているという情報を得たとパートナーの父が教えてくれて、私達は早速訪れた。
が、しかし、全く修復が終わっておらず、中庭にも入れず、バラ園も見ることができないまま、入り口で帰る事に、、、
それにしても、一般公開されているというのは、何の情報だったのだろうか。
パートナーの父を責めるつもりは全く無く、どうしてそんな情報が出ていたのかなと不思議だ。

入口だけだが、少し写真を撮ることができた。
海外からの観光客がたくさんいるようで、各国語でいばら姫の物語の説明があり、日本語を見つけることもできた。

たくさんの蔦が絡まったお城を見て、王子様がこのお城に近づいてくる時のシーンを思い出した。

イバラに覆われたお城には、誰一人近づくことができなかった。
それでも、姫を一目だけでも見たいと果敢に挑んだものは、イバラに絡まり命を落としてしまった。
しかし、王子がイバラの道を進もうとすると、絡まっていたイバラがするすると解けて、王子のために道ができたという。

私にとって、白雪姫やオーロラ姫が王子のキスで目覚めたシーンよりも、このイバラが解けていくシーンのほうが印象的だった。
本を読みながら、そのシーンが鮮明に想像できたのだ。
そして、運命とはこういうことなのだろうかと、子供ながらに思ったのだった。
つまり、運命の道は、自然に開かれるものなのだと。

今でも、到底越えられそうにない困難が、目の前に高い壁のように聳え立った時、イバラの森を前にした王子の気分になる。
そして、するするとイバラが解けていってくれないものかと、ぼんやり思うのだ。
私には、王子の持っている剣すらないのだ。
自分の無力さを嘆き、王子の勇敢さに憧れる。

修復が終わって観光できたら、またこちらに書き足したい。

こちらのお城は観光できなかったが、次に向かったラプンツェルの塔は、無事に観光できた。

蛇足
このお城の近くに動物園があり、そこに併設されているレストランがある。
動物園に入場せずとも、レストランには行けるようになっている。
外のテラス席で、みんなで美味しいランチを食べてから、ラプンツェルの城Trendelburgへ。

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