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ヴッパータール 123歳の現役最古モノレール
Wuppertal ヴッパータール
デュッセルドルフから東へ30km。
電車では、20分ほど。
街はその名の通り、東西にヴッパー川 Wupper が流れ、川に沿って渓谷 Tal のある町だ。
この街は、ドイツ産業革命の中心的役割を担っており、特に紡績が発展していた。
この街を有名にしているのは、懸垂型モノレール。
今も使われている現役モノレールの中では、世界最古。
その長さは13kmで、ほぼヴッパー川に沿って走っている。
駅の数は20。
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街にはバスとモノレールしかないので、市民の足代わりとして日常的に使われており、1日8万人以上に利用されているそうだ。
観光客にも、そして地元市民にも愛されているモノレールという訳だ。
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Wuppertaler Schwebebahn
このような懸垂型のモノレールは、Carl Eugen Langenが発明したことから、日本ではランゲン式とも呼ばれているそうだ。
なお、千葉都市モノレールはこの懸垂型で、長さは15.2km。2001年にギネスブックに登録された。
このモノレールの歴史を紐解くと、1887年にモノレール建設プロジェクトが始まったそうだ。
当時、この街はまだいくつかの街に分かれており、Elbefelderという区域にてこのプロジェクトがスタートした。
ヴッパータールは、先述の通り渓谷があるため、何とか交通手段を建設する必要があった。
そこで当時ケルンに住んでいた技術者ランゲン氏に依頼し、この鉄道の建設に取り掛かり、1899年、最初の試運転が行われた。
1900年、皇帝ヴィルヘルム2世と王妃アウグステ・ヴィクトリアを招待して、公式の試運転、つまりお披露目がされた。
1901年には4,59kmのみ開通し、一般客を乗せての運行が始まったという。
それから、123年。
今もこうして市民の足として愛されているモノレールは、とても親しみを感じた。
会社にはヴッパータールから通勤している同僚がいるのだが、彼の郷土愛は熱く、一度話し出すと止まらない。
私はこのモノレールに乗るために、この街を訪れた。
ほとんどの駅舎は、川の上に造られている。
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先頭車両に乗り込み、運転手さんの後ろから、モノレールが走る様子を観察。
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カーブでは、川とレールが平行して走っているのが良く分かる。
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街には美術館や動物園など、観光スポットがたくさんあるのだが、今回はクリスマス時期にお城を訪問した時のことを追記。
Schloss Lüntenbeck
町の北部にあるこのお城で、週末のみ開催されるクリスマスマーケット。
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屋台やクリスマス用品のお店が並び、とても華やか。
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敷地内ではアルパカが飼われていて、観光客に人気のようだ。
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マーケットでは、手作りキャンドルの体験ができ、子供達が嬉しそうに列に並んでいた。
溶かしたワックスの容器に、キャンドルの芯を浸し、大きなテーブルの周りを一周する。
一周している間にキャンドルが固まり、また溶けたキャンドルに芯を浸す。
これを何度も何度も繰り返して、一本のキャンドルを作るのだ。
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子供向けの人形劇も。
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街に戻り、市役所広場のクリスマスマーケットに立ち寄ってみた。
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大きなショッピングモールも、クリスマスデコレーションされ、とても綺麗。
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サッカースタジアムにも、足を運んでみた。
入り口は、とてもサッカースタジアムとは思えない雰囲気。
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市民に愛される世界最古のモノレールが走る街。
そこは、ホットワインの似合う温かい街だった。
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