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考える手。


弊社のキャッチフレーズ「意思を運ぶ箱。」を書いていただいたコピーライター/クリエイティブディレクターの田中有史氏が、私たちが貼り箱をつくる現場をみて書いていただいたコピーです。

私たちは日々やっていることなのでごく当たり前の風景なのですが、デジタル社会の現代において、「人が手でつくっている。」ことがとても印象的だったようです。

田中さんが、思っていた以上に「手」が介在している小さな現場に触発されて、工場見学に来ていただいた夜に、熱が冷めないうちにキャッチフレーズを何本か書いたうちのひとつです。

手で触り、手で組み立て、手で確かめる。
手を動かすから脳が働く。

現代では自動化された工場ラインで、高品質で効率よく大量生産するのが当たり前ですが、機械化される前は日本でも手仕事が普通でした。もちろん、今も小さな工房や工場では手でつくる製品は残っています。
自動車の重要な金型などは、今でも最後は職人が金型を手で確かめながら仕上げていくと聞きます。

人間にとって「手」は最高のセンサーであり、触っただけで微妙な厚みや質感など五感による様々なものがわかるといいます。
高度に発達したセンサーやコンピューターでさえ、人間の手には敵わないと.…。

センサーやAIの進化がもっと進めば、かなりのことはこれらが出来るようになるのでしょうが、ほんとうに微妙な感覚的なことは人間の手にしかわからないんでしょうね。
ただの道具というだけでなく、人間の手には「考える」力が備わっているんです。

神がつくったかどうかはわかりませんが、人間にしかできない技です。


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