コロナに感染した話:味覚障害に苦しむ

旅行からヘロヘロの状態で帰ってきて、2日後の午後、発熱した。

その日は朝から軽い頭痛はしていたが、まさか発熱しているなんて思いもしないから熱を測ることもなかった。
叔母から発熱したとの連絡を受け、急に不安になり、熱を測ると、38度。
38度の割にたいして辛くない。

発熱なんて5,6年ぶりなので、どんな感じだか忘れていた。
38度ならば辛いはずなのに、ぜんぜん辛くないのが不思議。
年取ると鈍くなるのか。

とりあえず手元にあったカロナールを服用してベッドへ。

しかし、ここからが地獄のようだった。

夜、39度まで上昇。カロナールを飲んでもまったく解熱せず。
翌日朝も、39度。さすがにきつい。
食欲もなく何も食べていないのでヘロヘロ。

抗原検査は症状が出てから1日経った方がよいとのことだったので、1日待って検査。
家にキープしてあった抗原検査キットで検査すると、陽性。
やはり。

まったく食欲がないので、ウーバーで、ゼリーやヨーグルトなどを宅配してもらう。自宅から2分のところにコンビニはあるのだが、とても歩ける状態ではない。39度はやはりきつい。

しかし、発熱当初からカロナールを服用しているのに、これがさっぱり効かないのが不思議。
これまで風邪のときは、解熱剤を飲めば一旦は解熱するのが普通だったのに、今回は、まったく解熱しないのだ。ずーっと39度台。

この後、3日間、39度の熱は一度も下がることなく、3日目の夜、あまりにも辛くて、熱をなんとかしないと発狂しそうだったので、辛い身体に鞭を打って、自分で刺絡(鍼治療)した。

翌朝、「あ、これで終わった。抜けた」という感覚があった。身体が一気に軽くなり、すっきりしたのだ。

そしてその日の午後、解熱し、37度台前半になった。

しかし、ここからが長かった。
熱は下がったのだが、身体のだるさがまったく抜けない。
その上、味覚障害もあるため、食欲がまったくない。
とにかく横になっていないとつらくてつらくて仕方がないのだ。

口の中が熱を持っていて、キンキンに冷えたものか、熱々のものしか受け付けない。なにこれ。

驚いたのが、常温の水がまずすぎて飲めないこと。
とにかく、常温の水を含むと気持ち悪くなる。これは友人の息子も同じことを言っていた。

そして、なぜか薬味たっぷりの冷たい蕎麦なら食べられる。
普段食べないサンドイッチを作って食べてみたのだが、変な味がする。
変な味なんてするわけがないのに、変な味がする。
仕方がないので、しばらく蕎麦で乗り切る。

このときも、キッチンに立つだけで、息切れ。

とにかく少し動くだけで息切れ。

部屋の中がひどい散らかりようなので、ゴミを拾い集め、洗濯機を回す。
それだけで一苦労。

少し動いたらしばらく身体を横にして休憩しないと倒れそうになる。

これがコロナか!
熱が出ているときも辛かったが、平熱になってからのほうが辛い。

そして味覚障害が地味につらい。
毎朝起きると口の中が気持ち悪くて起床と同時に歯磨き。

何を食べてもだいたいまずい。
普段まったく食べないゼリーやヨーグルト、アイスクリームでしのぐ。


そして発熱から10日経った現在。
いまだに味覚障害が続いている。
起床後すぐに歯をみがく。朝起きると口の中が気持ち悪くて仕方がない。

ただ、食事はだいぶできるようになって、はっきりした味付けのものを好むようになった。逆に、和食のようなぼんやりしたもの(だしの味)はまったく受け付けない。
これまで365日ほぼ和食しか食べていなかったが、最近は身体に悪いものばかり食べている。
これは元に戻るのだろうか、、、。

そして、ひとつコロナになって気になったのが、目。
数年前から飛蚊症の症状が出ていたのだが、コロナに感染してからそれが余計にひどくなった。大きなゴミのような黒いものだけでなく、星屑のように小さな黒い点々が見えるようになり、まいっている。

後遺症で悩む人が結構いるとは聞いていたけど、周りで感染した人たちにそういうひとたちはいなかったから、まさか自分が!という感じ。

とりあえず、もう少し様子を見て、鍼治療も試してみたいと思っている。
















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