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親子関係・親子の対話

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「親業」で得た経験をはじめ、親子関係や親子の対話について書いていきます。
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#親業訓練講座

「私メッセージ」成功のコツは要求を言わないこと

 親業を学んで以来この5年間、子どもとのコミュニケーションは、「私メッセージ(Iメッセージ)」や「能動的な聞き方」を意識して行ってます。  ただ、学んだ後の時間が経つほど忘れていってしまうもの……先日久しぶりに振り返る機会があり、改めて意識して「私メッセージ」で話したら子どもとの会話に変化があったのでメモしておきます。 私メッセージって? 親と子は対等という前提でコミュニケーションをとる「親業」の中では、私メッセージは次の3点が大事と言われています。 ・相手の行動 ・私

やっぱり親が勝手に決めるより、子どもと一緒にwin-winを見つけた方がスムーズだった話

 子どもが小1になって宿題が出始めた当初、「忘れないうちにやろう」「習慣をつけないと」と思い、私が勝手に決めたタイミングで宿題をさせてました。  それは、「学童から帰宅したらすぐやる」というもの。プリント類はやってきてくれてるのですが、音読や算数カードは家でやらないといけないので、丸付けをしながらその2つを「すぐ」やってもらってました。  ところが……帰宅直後は、「お腹すいた」「眠い」「疲れた」の三重苦?!で、ダラダラと時間がかかって全然進まない、いつもお互いにイライラと

勝手に私のものにしていた「子どもの問題」を手放してお互い楽になったこと

 上の子が小学1年生になって最初の1週間は、「友達できるか不安…」「話しかけるの怖い!」という子どもの不安を、“私の問題”にしてしまって、お互いに苦しい時期が続きました。  というのは、「親業」では、まず最初に目の前で起きてる事象を、“子どもの問題”と“親の問題”に分けるんですよね。(アドラーでいう“課題の分離”)  「子どもが友達に話しかけるのが怖いと言う」はあくまで子どもの問題で、子どもが解決していくこと。なのに、「それは大変!なんとかしてあげなくちゃ!」と、私の問題

3歳でも、一緒に決めたことが守れる方法 〜子どもと寝室を分ける編〜

 我が家は、子どもと私のやりたい欲求がどうしても違う時は、「にこにこ法」で解決策を一緒に決めてます。  これまで上の子4歳以降でしかやったことがなかったのですが、今回初めて3歳1ヶ月の下の子も交えて3人でやったところ、意外に成り立ったので記録しておきます。 にこにこ法って? にこにこ法は我が家の呼び方で、元は親業訓練講座の勝負なし法という手法。親子が対等に話し合うことで両者納得の解決策を見つけるやり方のことです。  大まかな流れとしては、 ①にこにこ法について説明 ②各

正しくないとは思っても、子どもの話を否定せず聞き切ってみた話

上の子を怒った理由と本人の気持ち 上の子年長が、下の子3歳を叩いたので、思わず上の子に「叩くのはダメ」と怒りました。  その数十分後、上の子からもらった手紙がこちら。  元々上の子は、下の子に部屋を片付けて欲しくて「ねえ、片付けてってば!」と怒っていて、下の子が無視して寝転んでいたのに腹を立て、つい手が出てしまった、という状況でした。  上の子からすると、「悪いのは片付けなかった下の子。なのに私が怒られて傷ついてる」ということのようでした。 ひたすら能動的に聴く この

「解決策」じゃなく「欲求」を伝えて、子どもとのコミュニケーションがちょっと楽になった話

 日々の生活で嫌なことがある時、こうしてほしい!という「解決策」を相手に話してませんか?  でも、特に子ども相手に「解決策」を話すと≒「要求」となり、反発されることが実は多いかと思います。  今回は親業講座からの気づきと実践をまとめたいと思います。 解決策を話すと反発されがち 普段「解決策」とは意識してないことが多いですが、「〜してほしい」「〜したら?」という会話は、相手に解決策を要求しているかもしれません。  これって、解決策=欲求=あなたメッセージなっちゃってるからな

親業を始めて2年、子どもへのイライラが減ってきたことまとめ

 今、親業の人間関係講座を受けていて、ふと「非受容(自分が受け入れられないと感じる相手の行動)」が減ったなあ〜と思い、2年前、親業訓練一般講座を受けたときのノートを振り返ってみました。  上の子が4歳→6歳での変化です。 私が変わって気にならなくなったこと✔️朝なかなか着替えない。でも、「まあいずれ着替える」と、前ほどイライラしなくなった。 ✔️ご飯で嫌いなものがあった時にダラダラ食べるのが気にならなくなった。「ダラダラ」は私の主観。素直にこの子はこの食材が苦手なのねと

“指示命令”にならない子どもへの置き換え言葉4つ

 2歳後半の下の子がだいぶ話せるようになってきて、「◯◯をしてちょうだい」の指示命令文だと動かないのに、言葉を置き換えることで動いてくれることが増えてきたなあ〜と感じます。  親業で、「親子は対等、上下関係ではない」と学んで以降、なるべく上から目線の指示命令言葉を減らしたいな、と思ってやってることをまとめてみました。 どれにする? 着替えて欲しい時、「ほら、着替えるよ!」「早く着替えて!」と言うより断然伝わるのが、「今日はどの服にする?」です。  出がけの靴下も、「今日は

“怒りのシナリオ”から抜け出すためにやってみてること

 最近、年長の上の子が、「『ゆ』がうまく書けない!!」くらいで怒り出したりします。  忙しい日々の中、こちらからすると「えーー『ゆ』が書けないだけでなんでそんなにイライラするのー?勘弁してよ……」と、つい反応してイライラしてしまいがちなのですが、これまで学んだことを元に、少しでもイライラしないように心がけています。 📖ケネス・J・ガーゲン (著)「関係からはじまる」  という本では、人との対話は「協応行為」であり、相手があって初めて成り立つもの、相手の反応により変わってく

2歳でも、「わたしメッセージ」が効くんだ!と思った出来事

 下の子が2歳半過ぎてイヤイヤ期真っ盛りです。  危ないことや、やめて欲しいことをやってる時、 ❌「こら!やめなさい!」→怒って号泣 ❌やさしく「やめてね〜」→ニヤニヤ続行 ⭕️「お母さんそれ嫌だな」→やめる時も!  というように、私の気持ちを伝えることで、やめてくれることもあることがわかりました。  最近よくあるのは、お風呂で「あわあわっこ(タライにボディソープやシャンプーを入れて泡を立てて遊ぶ)」が子どもたちの間で大ブームでして…  毎日大量に使うし、泡作っ

2人目のイヤイヤ期が楽に感じる理由3つ

 5歳・2歳の2人を育てています。ふと、「あれ?1人目に比べて2人目の方がイヤイヤ期が楽に過ごせてる⁉️」と思ったので理由をまとめてみました。 1️⃣気にしなくなった 1番の理由はこれ。1人目に比べ、許容範囲が増えて、「あれだめ、これだめ」が減ったからだと思います。例えば、 ✔︎朝の着替えはブーブー(洗濯物カゴ)に入れて寝室に運ばないとしてくれない ➡︎手間だし寒い…でもそれで着替えるからよし! ✔︎歯磨きはタオル掛けに隠れて「バア!」ってしてからじゃないとしてくれない

親子関係がスムーズになる 「親業」について

 noteを書き始めて、当初の予定以上に「親業」での実践記録を書きたい自分がいました。  どこかに一つ、ちゃんと説明したものが欲しいなと思い、まとめてみます。 親業とは? 親業とは、親と子は対等な立場であるという前提で、親子のコミュニケーションについて学ぶメソッドです。  公式の本はこちら。  ただ、本だけだと難解だったり、行動に移すまでが難しく、親業訓練協会が実施してる「親業訓練講座」の受講がおすすめです。 親業にハマったきっかけ 下の子が生まれ、当時4歳だった上の

にこにこ法その後・・・ 5歳児、自分で決めたことを守れず号泣&カイゼン

 1か月前に上の子(5歳)からの提案でやった「にこにこ法」。自分で決めた約束を破ってしまった時に、驚きの行動をしていたので記録です。 にこにこ法とは? にこにこ法とは、「親業」では勝負なし法というやり方の、我が家流呼び名です。親業とは、「親と子は対等」「子を信じる」ことを前提として子どもと接していくメソッドです。  簡単にいうと、親が「こうしなさい!」と一方的に決めるのではなく、子どもが主体でどうしたいかを、親も子どもも納得できるやり方で決めるというものです。  詳細はこち

育休中にやってよかったコト③親業

 「親業」という聞き慣れない言葉。それは、今まで習ったことのない、親としてどう子どもと接してったらよいか?を学ぶ場でした。2人目が生まれ突然やってきた“上の子可愛くない症候群”に悩まされていた私は、「親業訓練講座」に救われました。 こんな人にオススメ ・上の子との関係を良くしたい ・子どもの自己肯定感や非認知能力を育みたい ・育児書は色々読んだけど、子どもへの接し方を体系的に学びたい ・親と子は対等(であるべき)と思ってる 親業ってなに? 親業は、「親と子は対等」「子を信