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キャリア・働く

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キャリア形成や働くということについて、主に読書記録をまとめています。
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#読書記録

読書記録|スキルではなくビジョンを磨く 「世界を変えたいなら一度“武器”を捨ててしまおう」

 よく聞く「戦略と戦術は違う」というフレーズ。イメージとは全然違うレベルだということがわかりました。奥山真司「世界を変えたいなら一度“武器”を捨ててしまおう」。年末年始に読んだ本のまとめがようやくできました。 日本人が苦手な“戦略” 戦略とは、自分の思い通りにコントロールすること。  ところが、歴史的背景から、欧米人はコントーロール(管理)が得意、日本人は苦手なのだそうです。  わかりやすい例として、夏の暑さをどうするか?が載っていました。 欧米人:エアコン作ろう!=環

子を持ちながら働く人にも薦めたい こんまりメソッド働き方版「Joy at Work」

 “こんまり”こと近藤麻理恵さんの新刊「Joy at Work」は、物理的な仕事場の片付けだけでなく、データや時間、人脈から、働き方自体まで、広く深く書かれているものでした。  こんまり信者ではない私でもすんなり読めて、よし明日から片付けを始めよう!と、うずうずし始めちゃいました。 「ときめき」への違和感は… 友人に紹介してもらうまでは、正直なところこんまり信者じゃないしなあ…と思っていた私。ところが、「ときめき」という言葉がしっくりこない場合は別の言葉の置き換えでOKとの

余白を作って私モードを取り戻す 「直感と論理をつなぐ思考法」

 変化の激しいVUCA時代でも時代の荒波に揉まれず、内発的動機に基づいて楽しく働くためのヒントが盛りだくさんの1冊。著者の佐宗邦威氏は、以前読んだ「13歳からのアート思考」に解説を寄せられていて気になっていました。 4つの思考法 既存の3つの思考法に加え、本著で提案する「ビジョン思考」について、農地や平原といった例えを用いながら、ビジュアル的にもわかりやすく紹介されています。それぞれ一言で言うとすると…… 既にあるものの効率を上げる ▶︎改善思考:カイゼン・生産性UPで勝

興味の赴くまま生きることの強さ 「13歳からのアート思考」

 6つのアート作品を読み解きながら、アート思考についてとてもわかりやすく解説されている本。私にとっては、人生において興味を掘り下げていくことの意義がわかり、勇気付けられる1冊でした。 アート思考とは何かアート思考とは ①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、 ②「自分なりの答え」を生み出し、 ③それによって「新たな問い」を生み出す という思考プロセスのこと(本文より抜粋)  つまり、「自分なりの視点・考え方」で「自分なりの答え」を見出すことが、アート思考だそうです。  

キャリアについて立ち止まって考えたい時に多様な視点をくれる 「働き方の哲学」

 サブタイトルに「360度の視点で仕事を考える」と書いてある通り、多様な視点・切り口・理論・名言などから、働くことについてイラストふんだんに深めてある解説書、まさに「働き方の哲学」です。 キャリアとは? キャリアの語源は荷車で、車輪の跡を残しながら仕事人生の長い道のりを前へ進んで行くもの。キャリア畑の方には有名な話だそうですが、初めて見た時にそんな意味合いだったとは!と意外でした。  しっくりきたのは、キャリア形成には2タイプあるという話。「登山型のキャリア」は、山のてっぺ

未来は誰にもわからない。だからこそ自分でデザインする 「スタンフォード式 人生デザイン講座」

 未来予測はできないけれど、デザインするたびに起こりうる未来が変わる。どうやって人生をデザインしていったら良いか、具体的なツールやワークとセットになった実用的な1冊です。 まずは現在地を知ることから どんな未来も常に「今いる位置」から前進していきます。そのため本書ではまずは自分の現在地を把握することから始まっていきます。  具体的には、健康/仕事/遊び/愛の4つのエネルギー源が空っぽか満タンかを可視化していきます。 5つのマインドセット 現在地、そして問題が把握できたら、

偶然を生かしてキャリアをつくっていく 「クランボルツに学ぶ夢のあきらめかた」

 キャリアに関する本を読んでると出てくるクランボルツ理論を、かなり端的にわかりやすく書いてある一冊。先に読んでいた「この幸運は偶然ではないんです!」は事例集のイメージですが、こちらは噛み砕いた解説書のイメージです。 変化と偶然 「キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」  というクランボルツの言葉があるそうです。つまり、「○歳の頃にはこうなりたい!」「○年後にはこういうキャリアを!」と、決めなくていい、逆にいうと決めてこだわり過ぎないほうがいいということの

試しながらいい偶然を呼び込む 「仕事選びのアートとサイエンス」

 キャリアを考える上での考え方や習慣にフォーカスしてまとめてある、山口周氏の「仕事選びのアートとサイエンス」についてです。 色々試して判断軸を作っていく 「風が吹く、生きようと試みねばならない」とは、ジブリの「風立ちぬ」でも出ていた、ポール・ヴァレリーの詩の一部だそうです。  これは、変化が激しい今の世の中で、どんな時も色々なことを試してみることが大事、色々と試す中で自分なりの価値観で「よい」「わるい」の判断軸を見つけていくことが必要だということを正に表している言葉のようで