見出し画像

700万個

羊水に浮かぶ赤ちゃんの
お腹には700万個の卵母細胞

女の子なら

産まれでる前に
500万個は消滅して
残りの200万個を持って生まれる
そして減り続け20万個から30万個に

そんなお年頃には

飛びだした
イッコの卵子と彼氏のイッピキの精子が
受精卵になり羊水に浮かぶ

受精卵のお腹には
また700万個の卵母細胞
女の子なら

お腹の中の赤ちゃんと過ごしていたころ
赤ちゃんのお腹に世代の卵母細胞がいたなんて
知らなかった
孫になる卵母細胞まで抱えていたとは

種のために子どもを産んだわけではないが
壮大さに怯んだ

700万分の1を生かそうとする
執拗に思える
種の存続への途方もない営み

種は今も
再生を繰り返し
私と眠り
私と目覚め
私を生かすことで生きている

人として知能を与えられ
生きている意味を探し続ける
種ではない無意味な自分がいる



母胎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?