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㉓本当の気持ち

手術日を決め、入院の予定を立てる。
手術前検査、入院コーディネーターとやらの予約に麻酔科の受診日が決定。
レルミナの服用開始。

着々と手術に向けての準備が進んでいく…

正直いうと、まだ心の片隅では
「本当は手術なんてしたくない」
と思っている。最後の悪あがき。

だって、手術なんてしたくないから、6年前にクリニックで子宮全摘の提案をされた時、即答で断ったんだから。
私は、まあまあ昔の人間なので
「手術なんてしたら、身体が弱くなるんじゃないか」
「お腹切って臓器なんてとったら、寿命縮まるんじゃないの?」
「悪性でもないのに、わざわざ手術する必要ある?」
みたいな、なんの根拠もない古い考えがあったりする。

別にしぶとく長生きしたいとかではなく、単純に「ピンコロで天寿を全うしたい」という思いがあるだけですが…ww

でもねー、
「これも私の運命なのかな」と、素直に受け入れてみることにしたんです。
子宮頸がんの火種も持ってるし、卵巣がんのリスクもあるわけだし。
6年前とは状況が違うんだから、ちゃんと自分の身体と向き合おうと思ったんです。

それからは、気持ちが軽くなったような気がしました。

そんな気持ちに想いを馳せながら、ふと懐かしくなって子供たちの母子手帳を引っ張り出してみました。

妊婦健診の時、すごいペースで増加していく体重を隠すために、いつも少なめに申告していたこと(笑)や、赤ちゃんの検診のページに真面目に心配事を書いてみたり…

どれもこれもが懐かしい。

「あぁ、私、こんな身体なのに子供を授かることが出来て、奇跡に感謝、、、」

あらためて、自分が恵まれていた事を思い知りました。


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