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㊾これから手術を予定している方へ(合併症のお話し)

はじめて私の記事を読む方へ
私の記事に目を停めていただき、ありがとうございます。
私は、子宮筋腫とチョコレート嚢胞で2024年8月に子宮と両側卵巣全摘出開腹手術を受けました。
手術に至るまでの身体の不調や経緯については、ご興味がありましたら過去の記事をご覧頂ければと思います。
(マガジンにまとめています)

いつも読んでくださっている方へ
記事が止まっていたので、ご心配をおかけしたかもしれませんね…
体調のことで色々とあり、noteから少し離れておりました。
ぼちぼち、書ける範囲で進めていこうと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。

***

今回は、少しだけ真剣なお話をしようと思います…

子宮全摘出手術をするからには、それ相応の理由があるわけで。
「手術する・しない」の決断をするまでには、それなりの葛藤があり、悩みに悩んで最終的な治療の選択をするわけです。
そして、「手術をする」「手術をしない」どちらの選択も間違えではありません。

ただ、どんなに医療が進化しても、どんなに優れた医師でも、どんなに有名な病院でも、手術にリスクは付きものであることを心の片隅に置いてください。

これからお話しすることは、今、私の身体に起きていることです。
いわゆる「手術の合併症」と呼ばれているものです。
この合併症は、術後の発見が早いほど良いとされていて、遅くなるほどその後の治療に影響を及ぼすだけでなく、QOL(生活の質)も低下しメンタル面にも影響してきます。

これから手術をする予定の方は、もし、術後に私と同じような症状が起きたら、すぐに主治医に知らせてください。
「とりあえず経過観察しましょう」と言われても、負けずに何としても検査してもらえるように言ってください!
だって、何かあっても病院は責任を取ってくれませんから……


私は、手術で右の尿管を損傷しました。
電気メスによる損傷です。
その結果、損傷部位から常に尿が漏れ出ていて、膀胱の下あたりに尿が溜まっている状態です。
行き場のない溜まった尿が、膣の断端部(子宮と切り離し縫合した部分)から漏れ出ています。
それでも排出しきれず、体内に溜まっていき、細菌が繁殖し炎症を起こします。
炎症を起こすと、高熱がでたり、膀胱炎のように排尿痛や下腹部痛、血尿も出るようになります。

術後(入院中)から1ヶ月ぐらいの間、膣からの尿漏れは、もはや「尿もれ」と呼ぶレベルを超えていて、介護用の紙オムツと尿取りパッド(大人2回分の尿量を吸収できる)を使用しても、2時間で交換しないと服にしみ出て来る状態でした。
就寝時も、交換せずに朝まで寝ていたら、布団にまで漏れてしまうくらいの始末です。

1ヶ月ほど経ったあたりから極端に膣からの漏れが半分以下になり、様々な症状が出てきました。
排尿痛、下腹部痛、微熱、尿と膣からの異臭……

さすがに強く訴えて検査をしてもらい、この時点でやっと尿管損傷による「尿管膣ろう」と判断されました。

尿管を修復する手術が必要なわけですが、術後すぐなら出来たかもしれませんが、すでに1ヶ月以上経過しているため、膀胱が尿漏れにより炎症を起こしていて残念ながらすぐに手術できる状態ではありません。

応急処置と経過観察で急遽「尿管ステント」を入れることになりました。

実際の私のレントゲン画像です
(赤マーク箇所が尿管ステント)

尿管ステントとは
尿の流れを改善するために尿管(腎臓から膀胱までの間)に挿入される細い管です。
あくまでも一時的に使用される医療用の管で、最終的には体外へ抜く処置が必要です。

主な副作用
・血尿
・頻尿、残尿感
・排尿時痛
・下腹部の違和感

今回、尿管ステントが入ったのでまだ良かったのですが、損傷部位がひどくステントが入らなかった場合は、「腎ろう増設」をすると言われました。

腎ろう
腎臓から尿を直接体外へ排出するために作られる、人工的な通路のこと

腎ろう増設術を受けたら、背中から尿のチューブが出て、尿バッグを下げての生活になります。

運良く尿管ステントを無事に入れることが出来たのは良かったのですが、今後の治療方針はまだ知らされていません。

ステントが入っていることで、下腹部痛や排尿痛もあります。
膣からの尿もれも、まだ完全に治まっているわけではありません。
もし、体調が悪くなったら、急に仕事を休むことにもなります。
現に、退院後から急に予定外の外来診察が入ったりして、仕事を休みがちになっているので、職場にも申し訳ない気持ちで気まずいです。
少しでもお腹が痛くなると「また熱が出るんじゃないか…」「また症状が悪化しているのかな…」と、毎日不安な気持ちで過ごしています。

残念ながら、ネットやSNSでこのような合併症の体験談を検索しても、全く見当たりません。
全国の病院で発表している症例は数々出て来るのに、、、

私がこのお話を「記事にする」と決めた理由は、そこにあります。

どの症例でも、「子宮全摘出手術で患者が尿もれを訴えた場合は、尿管損傷が考えられる」と記載があります。
ですが、私の場合は入院中に2度尿もれのことを伝えましたが「様子を見ましょう」と言われました。
退院後2日目に高熱が出て、救急搬送された時も尿もれのことを伝えましたが検査をしてもらえませんでした。

私がこの症例を知っていたら、もっと強く尿もれのことを訴えていたと思います。
そうすれば、もっと早い段階でこの合併症を見つけることが出来たことでしょう。
本当に残念なことです……


怖くなるようなお話をしてしまいましたが、手術による合併症はそうそうあることではありません。
この合併症は、「子宮筋腫が特に大きい」「子宮内膜症などで癒着が強い」場合にほんの少しだけリスクが上がるそうです。
たまたま、運悪く私の身に起こった出来事だと思います。(と、思いたい)

ですが、
もし、、
もしも、、、
子宮全摘出手術をうけて、「あれ?尿もれしてる…?」と思ったら、
全力で担当医に伝えて、すぐに検査してもらってください!!

それ以外のことでも、少しでも気になる症状があれば、すぐに言えるようにしましょう!
私も、これからはもっと自分のカラダを大事に頑張ります!


みなさんの手術が無事でありますように。。。


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