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九種的な医師

こんにちは、結木です。
九種ってなんのこっちゃ?と思われた方もいらっしゃると思います。
これは、整体の野口晴哉先生が創始の、生きている人間の感受性や判断基準・心や体の個性の研究である「体癖」で語られている、体癖12種のうちのひとつ。

ものすごく簡単に特徴をお伝えすると・・・
・感受性の特徴・・・愛憎/興味があるかないか(興味のある人や物しか愛せない。しかも範囲が狭く深い。憎いものは徹底的に憎い。憎い人の好きなものでさえ憎い)
・体の特徴・・・全体的に締まった印象、股関節から膝までが長い、うんこ座りが落ち着く
・行動の特徴・・・動きが速く、直感や勘で動く、じっと見つめる、集中、シングルタスク、話が長い
・心理的な特徴は・・・執着、0→100、「なんで」が口癖、満足するまで終わらない、独自の美学

正直言って、あたおか(頭おかしい)が多い印象の九種。職人肌・研究者に向いているという人もいますね。いいように言うと。

私が以前、クリニックのカウンセラーとしてお世話になっていた心療内科クリニックの院長(割とご年配)は、九種的な要素のオンパレードな先生でした。
(体を触って診断していないので、九種的と言わせていただきます)

毎日同じものを食べ、毎日のルーティンがあり、同じものを着て(同じもの何枚か持っている)、興味ある事以外はどうでもよくて、患者さんにもブチギレて、
物事の同時進行が苦手で、でも動きのスピードは速く、やると決めたことはめちゃくちゃ速く、人の話は聞こえない(聞かないんじゃなく聞こえない)、
大好きな映画や映画音楽・音響機材の話になると話が止まらない、クリニックで毎日流す音楽のセットリストは、毎日先生が組んで、順番やタイミングを指示、診察は基本、自分の話をしていて、丁寧さのかけらもない、飽きたら無かったことになる、去る人のことは最初からいなかったことになる、カルテの字、英語とドイツ語が混じってて何書いているのかわからない、レセプトの字が象形文字級の面白さ、気になることがあると解決するまで終わらない・・・

それでも、患者さんから愛されて、都市のど真ん中でクリニックを続けている。
愛情を込めて申しあげると・・・あたおか(頭おかしい)な先生です。
でも、私はそんな院長が面白くて、大好きで、院長の下で働かせていただけてよかったと心から思います。

私自身、世間一般で言う、立派に生きてきた方ではなく、いろんなことをやってきてしまった、一貫性のない人です。
まあ、一貫性のないところが一貫しているのですね(笑)
そんなあたおかな私を、あたおかな院長は「そのバイタリティーは、患者さんのためになるから、ええね。どんどんやってみたらええよ。」
言ってくださいました。

勤務している時は、怒られることもありましたし、学びもたくさんありました。先生と喧嘩をしたこともありました(お互い「なんで、なんで」の言い合い)
余談ですが・・・夫婦喧嘩(奥様七種っぽい。お互い、口と物が飛ぶ)を目撃したこともありました(笑)
「ビジネスライクにやで〜」と言いながら、家族のように、近所のおっちゃんのように、そして当然、医師として。

「医師というものはこう言うものであるべき」「当たり前」「〜ねばならない」と言う考えを持っている人には、絶対に合わないクリニックだと思います。断言します。
私を含め、このどうしようもなくマイペースで、人間臭くて、ある意味雑で、なんでもござれな雰囲気を求める人はいて、この場所に許されている・・・というか居心地の良さや救いを感じるんだと思います。

私がその院を私事で辞めることになった時、
「愛先生のバイタリティは武器やからね。どこでもやれるからね。なんか資格取ったり、大きい病院で働くことがあったら、僕(一人称僕)書類でもなんでも書いてあげるからね。お芝居も続けてね。奥さんと観に行くからね。」

三種九種のワイ、泣いた。

そして、環境が変わった私は、新しい土地の心療内科で働きながら、個人でフラワーレメディのセッションをしています。
心療内科はいくつか面接に行って、今の院に決めたのですが、それまで他院の面接の際の医師が、「権威・世間・善悪」を求める医師で、いろんな方向の上から目線で、体癖上下型のお手本みたいな人でめっちゃおもろかったり、また他の院では人間の厚みが上半身に吸い取られたんちゃうかと言うような、体癖前後・捻れっぽい医師や・・・お前に感情はないのかと言う体癖上下型の事務長など、、、バラエティーに富んだ人たちとの出会いがありましたというお話はまた今度。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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