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ファストフード・シンドローム

いらっしゃいませ。

マックシェイクSサイズの陰に隠れて
今日も私は眠るのだ
ポテトを揚げる油に放り込んだ自尊心は
誰かのハッピーセットに潜り込んでしまうと良い

自分で切った前髪が夜雨の窓に乱反射して
責め立てるみたいな目には見覚えがあった
汗臭い隣のサッカー部から、漏れ出た煌めきのせいで
思わず吐いてしまったため息
あの席に座った濡れたサラリーマンが
自分のパパだったらって妄想
街のネオンからはママの声がして
帰りたいのに帰らない自分が強いって言い聞かせる
先生の言葉が宿ったストローの包み紙を
くしゃくしゃに丸めては伸ばす
あったはずの意味を取り損ねたことが怖くて
元から見えなかったことにする

友達はとっくに開けた両耳のピアスを
次の週末こそは開けてみたい
汚れたスニーカーにこびりついた虚栄心が
私の足音を惨めにする、スカートはまた少し短くなる。

とっくに解けたシェイクに一口も手をつけずに
ごめんねと言いながらゴミ箱に投げた
パシャパシャと飛び散るのが、私の未来みたいね

   どうせ帰るくせに

振り返るとお姉さんはピエロみたいに笑っていた
0円の笑顔が0円でよかった

ありがとうございました。

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