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鼓動(仮題)

‪僕の知らない‬
‪君の世界ばかりが‬
‪君の生を照らしているような‬
‪そんな気がして‬
‪伸ばしかけた手を引っ込めて‬
‪自分の胸に当てました‬

‪鼓動は確かにありました‬
‪僕1人を生かすのに十分な‬
‪君を照らすのには、きっと不十分な‬
‪中途半端なリズムです‬

このまま心臓を取り出して
ありのまま眺めているだけなんて
そんなことが出来たなら
君を見つめた時の痛みも
夢の中での逢瀬も
全部いなくなってくれますか

鼓動、ひとつ
それさえ痛むんだ
知らない君が多すぎて
鼓動、ひとつ
それさえ惜しいんだ
会いたい時には遠すぎて
愛した時には遅すぎて


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