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折り紙の詩

夜、平面になるこの星の上で
どうか、どうか
君の同一平面上にいれますように
こんなに離れた点と点でも
折り曲げた世界で重なって
夜を閉じ込めたみたいに
隣り合って眠ろう

この星が丸いと
知った日からヒトは
会いたい誰かが
直径かける円周率の分だけ
遠ざかった気がして
人工衛星に願いを込めた

おやすみを言わせて
また明日が
丸い星の上で始まっても
おはようが届くように
どれだけ離れても
夢でつないだ手の温度が
朝露に混じらぬように

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