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起き上がり、零し

本当のところ、僕ら人間ってやつは
朝陽と一緒に眠るべき生き物なんじゃないか
と思えるくらいに重い朝は

いつか君が言っていた言葉を思い出す、

『今日と呼べるのは僕らが始める1日の事だけだ』

あれから何度も何度も始め続けた今日に
過去も未来も映りやしなくってさ
結局、至極、すごく当たり前だけれど
僕らは生きている。現在ってやつを。

もういっぱい、精一杯、肺一杯に吸い込んで
どうにか走れる距離、無酸素運動の限界点
もういっぱい、精一杯、今日いっぱいで追い込んで
どうにか笑える距離、無感情運動の臨界点

生きてさえいればいい、
なんて、そんなことは無いけれど
もう一回明日を、今日を
見てみてもいいと思うんだ
今夜深く眠れるなら。

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