カーディガンの歌
他愛ない冗談で凍えている指先
庭先で濡れたツツジが今朝の僕
五月のカーディガンが揺れてる
優しくない折れた傘に身を隠す
夕方には青空が見えるでしょう
だから濡れても我慢しましょう
洗濯物は家の中に干しておいて
柔軟剤の香りに沈む部屋に帰る
溶かすように飲み込んだコーヒー
君は砂糖を入れすぎてしかめ面で
五月のカーディガンを畳みながら
サヨナラの練習で僕を試している
今夜遅くから明け方まで晴れるでしょう
だから明日の朝は少し早起きしましょう
夢の半分も流れない涙が堰きとめられて
悲しくてまた手を繋いでお散歩。無言で
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