私の雨
死んだらおしまいだよ、なんて
とっくに死んだ君が言うのが可笑しくて
夢から覚めた午前四時
光のない世界では、夢の
力が強すぎて首筋に
君の温度を幻覚する
慌てて開けたカーテンの向こう
光る、新聞配達のヘッドライト
照らされたアスファルトが
朝を待つかのように静まり返る
呼吸を忘れた肺に行き渡る
まだ生きているという絶望を
ため息は少しも軽くしてくれない
形の見えない太陽の端っこが
浮かべた街に今日も
針のように鋭く尖った
私の雨が降る
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
死んだらおしまいだよ、なんて
とっくに死んだ君が言うのが可笑しくて
夢から覚めた午前四時
光のない世界では、夢の
力が強すぎて首筋に
君の温度を幻覚する
慌てて開けたカーテンの向こう
光る、新聞配達のヘッドライト
照らされたアスファルトが
朝を待つかのように静まり返る
呼吸を忘れた肺に行き渡る
まだ生きているという絶望を
ため息は少しも軽くしてくれない
形の見えない太陽の端っこが
浮かべた街に今日も
針のように鋭く尖った
私の雨が降る
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?