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アンモナイト・ブルー

可笑しいな、ヒトは、空も海も
同じ青だと言って聞かないくせに
その間で引いた一本線見つめて
流す涙も青いなんてさ

見分け方なんて、先生も猫も教えてくれないけれど
生まれたとき、或いはその前からずっと
知っていたような気がしてる

僕らがまだアンモナイトだった頃に見た夢の続きが
この二重らせんにのっかって
空に透かした僕らの血液を海と同じ色にしてるんだろう

このままいつか、土に埋もれて
立派な化石になった僕を
青い肌した君が見つけて言うんだ
僕ら、白から生まれたんだね、と。
だから僕らも今、叫ぶんだ
僕ら青いらせんから生まれたんだ、と
そして青い君へ残したくて、この僕の
僅かに白く残る後悔を

空も海も涙も、闇に沈んだ夜に
交差点。佇む。僕を照らす、ナイトブルーは
進めのサイン。それとも。
それとも、君の肌と同じ、ブルー

僕と君とアンモナイトが、抱えた
色はブルー

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