夕暮れモーツァルト
誰も明日なんて待っていないことを知ったら、
世界はどんな顔をするだろうか
僕らの前進は、ただ決められたリズムの連続で
4分音符がやけに多いって
文句を言ったモーツァルトは
銃口の向ける先を見誤ったんだ。
それなりで幸せになれる器官は
心臓の隣で時限爆弾になった
結局、人生の価値は君への愛だとか、
世界平和だとかで
塗りつぶされていくのだから
黙ってみているくらいなら
いっそ夢に堕ちて、
爆ぜた硝煙の薫りで
誤魔化されてくれないか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?