ケアプラン有料化について考える
こんにちは😊Satsukiです。
今回は数年前から幾度となく言われている「ケアプラン有料化」の賛否について、「寝起きでプラケアチャンネル」内で意見交換した内容をnoteにまとめました。
介護を必要とする方が身近にいる方や介護業界ではよく聞かれる「ケアプラン」ですが、初めて聞くという方もいらっしゃるかもしれません。
1.ケアプラン(居宅サービス計画)とは
介護支援専門員が利用者の希望及び 利用者についてのアセスメントの結果に基づき、利用者の家 族の希望及び当該地域における指定居宅サービス等が提供さ れる体制を勘案して、当該アセスメントにより把握された解 決すべき課題に対応するための最も適切なサービスの組合せについて検討し、利用者及びその家族の生活に対する意向、 総合的な援助の方針、生活全般の解決すべき課題、提供されるサービスの目標及びその達成時期、サービスの種類、内容 及び利用料並びにサービスを提供する上での留意事項等を記載したものである(引用:厚生労働省老健局総務課発表資料https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000180926_5.pdf
このように、ケアプランは介護を要するようになっても自身の望む自立した生活を叶えるために、適切な介護サービスを利用する上で必要不可欠なものなんですね😊そして、必要不可欠だからこそ、介護保険制度が創設された2000年当初から、ほかの介護サービスが利用者自己負担(1割)あるなか、ケアプラン作成については自己負担なし(全額介護保険で給付)で「必要な介護サービスをスムーズに利用できるように」となっていた背景があります。
がしかし、20数年の時を経て、このように「ケアプランの有料化は当然」と言われるように。
2.財務省「ケアプランの有料化は当然」
この「ケアプラン」の利用者負担「有料化」について、実際にケアプランを作成しケアマネジメントをおこなっている現場のケアマネジャー(介護支援専門員)はどう考えるのか?介護保険に携わっている方はどう思うのか?いつものごとく日曜の朝6時に集まった30名強(リアルタイム視聴者の数)で意見交換しました。
今回は、プラケアチャンネル運営メンバーのナオリアーノ、さんかくしおハッカ、Satsukiに加え、素敵なお二人をゲストにお招きしました。
山梨県にある株式会社NEXTINNOVATION 代表 五味さん。 (写真右上)現場から管理運営まで介護業界に20年携わり、介護保険外老人ホーム紹介や企業の福利厚生として「仕事と介護の両立支援」をおこなっています。
埼玉県のとある地域包括支援センターでセンター長をしている山本さん。(写真右下)介護をする立場から社会資源をなくしたくないという想いで、昨年(2021年)に社会保険労務士事務所を開設。バックオフィス、仕事と介護の両立の支援をおこなっています。
YouTubeライブの中で、ケアプラン有料化について出た意見をざっと並べてみました。パッと見た感じ、反対派の意見が多数。
賛成派の意見
自己負担の導入化は必要。他のサービスが自己負担があるなかでケアプランにメスがはいらないという事は不公平。
お金をもらっているというケアマネジャーの自覚により、ケアマネジメントの質の向上が期待できる。
利用者が「ケアマネジャーでのケアプラン作成」「セルフプランとして自己作成」を選択できる。ただし、セルフプランを選択した場合にも、自立支援型のプランがつくれるよう保険者が指導できるような体制整備が必須。
介護保険制度の内容に利用者の意識が向く。
反対派の意見
費用対効果的はあるのか(有料化することで出現するであろう問題を把握しての提案なのか)
ケアマネジャーには代弁、仲介の役割もある。安易なセルフプラン導入により、それらを誰が調整役に入るのか。
ただただ有料化をうたうのではなく、その理由やメリットをケアマネジャーに説明して欲しい。
特に独立型(小規模)の事業所等は利用料を徴収するにも一人ケアマネジャーや総務不在等で業務負担(集金、経理)がある。
お金を払っているんだからいう事を聞いてほしいという利用者側の声、言いなりプランができてしまう恐れがある。
自己負担に対し請求業務等コストを居宅が吸収するのはいかがなものか。
これから利用開始する人にはケアマネの価値が分かりづらい。セルフプランでできるなら自分で作った方が良いという安易な考えになりそう。
ケアマネジャー自身がお金をもらっているという感覚からプレーヤーになりやりすぎる可能性がある。足並みをそろえる必要があるのでは。
どちらの意見も納得のご意見です。そのなかでも気になる言葉が。
賛成派、反対派両方に数回登場している「セルフプラン」皆様、ご存じでしょうか。
3.セルフプランとは
セルフプランを上手に説明するにはどうしたら良いかな…と検索していたらとても丁寧な説明文を発見。
特にご注目いただきたいのが、「利用者や家族が自ら作成することも出来ます。その場合は、介護保険課への書類の提出やサービス事業所との連絡・調整等はすべて利用者や家族が行うことになります。」の一言です。
サラッと書いていますが、ケアマネジャーをしている人や、実際にケアマネジャーがついているご家族や事業所には「おおうっ😨」と感じる決め台詞のように感じます(一言でいうと「覚悟」を確認する感じです。)
セルフプラン作成の流れ
毎月実施する枠内をどうぞご確認ください。なかなか表立つ事はありませんが、ケアマネジャーが毎月おこなっている業務です。セルフプランではその枠内を毎月利用者本人、ご家族が実施することになるのですね(現実的に可能なのだろうか…。)
その他、セルフプランの手続きや必要書類等々、前橋市さんが親切すぎてビックリしました。
前橋市さん、何故こんなにも親切丁寧に載せているのでしょうか😭そして、どのくらいの割合でセルフプランを作成している方がいるのでしょうか?ご担当者様ご覧になっていたら、こっそり教えていただけると嬉しいです。
ちなみに、私の事業所所在地である沖縄市ではセルフプランについて詳細は特にありませんでした(機会あれば窓口で聞いてみよう…)
4.その他、意見
沢山入力してありましたが、今目の前で全て消えてしまいました(´;ω;`)
1時間ちょっと動画をみながらコメント拾って入力していたので、心折れました。大変申し訳ございませんが、直接YouTubeにてご確認ください(´;ω;`)
アーカイブに残せるかどうか瀬戸際発言も多数あり…。
事業所の意見
中立な立場のケアマネジャーがいるから安心してサービス提供ができる。
事業所としてセルフプランの利用者きたらどうするのか。躊躇してしまうかもしれない。
有料化になることで、サービスを受ける側のデメリットについても周知して欲しいと思う。
5.今回のプラケアチャンネル結論
一回だけ、一時間だけの話し合いで結論はでない。
反対に何時間あっても結論はでない。
大事なのは、ケアプラン有料化について、各自が自分事としてどう考えるのか。
多様な立場・視点から更に意見交換をしていきたい。
第二弾では「介護サービス経営者様」の立場での意見を聞きたい。絶賛募集中😊我こそはという方は、プライベートケアwith2065公式アカウントDMまでお待ちしています。