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コロナ禍で出会ったドラマ劇伴3選

2020年のコロナ禍の始まりにより、過去の作品やNetflixドラマなど多様なドラマに触れる機会が増えた。数多くの選択肢から選ぶことになるとともに視聴にかける時間が長い分、最後まで見てこの作品に出会えてよかった、と思えた時の喜びは一塩だと思う。

その中で個人的にドラマの魅力の多くを占めているのが劇伴(劇中曲)だと思っている。波のように感動が押し寄せる時必ず素晴らしい音楽がそこに流れている。この記事ではコロナ禍になってから出会ったお気に入りの劇伴のあるドラマを紹介したい。

1.グッド・ドクター(フジテレビ)音楽:得田正裕

アメリカでも人気を博したという韓国ドラマの日本版リメイク。2018年のドラマだが、私は2020年のコロナ禍の始めの春のドラマの開始が軒並み遅れて再放送された際に初めて視聴。山﨑賢人くんが非常に上手く、上野樹里さんも素晴らしい医療ドラマで毎回涙した。

その感動を後押しするのが得田真裕さんの音楽。特に表題曲「グッド・ドクター」は温かさと儚さと透明感のある曲で素晴らしく、ドラマではあまり流れなかった終盤も素晴らしいのでぜひ一度一曲通して聴いていただきたい。ピアノがメインなので、耳コピも比較的しやすく鍵盤での演奏もトライしやすい。

得田真裕さんは非常に多くの作品で音楽を担当されていて、誰しも一度は彼の音楽は聴いているはずだ。シリアスなアンナチュラルや緊迫感溢れるMIU404の劇伴も担当されてたことを知った時には驚いた。監察医朝顔は視聴していないのだが、得田さんの音楽と上野樹里の医学ドラマ、おそらく大好きになると思う。

2.スカーレット(NHK朝の連続テレビ小説)音楽:冬野ユミ

2019年後半の朝ドラとして放映していた戸田恵梨香主演のスカーレット。文句なしに戸田恵梨香が素晴らしいこのドラマは時に残酷な、才能の有無で運命の決まる世界でひた走る主人公を描いている。その物語の中で幾度となくカタルシスが沸き起こる瞬間に必ず流れている曲があった。それが「Flamberge - 炎の夢」というサウンドトラックの一番目を飾る曲だ。馬がひたすら駆け抜けていくようなリズムと覚悟を問うような畳み掛ける音階が主人公の迷いなき前進とリンクしていく。

残念ながらサブスクではこの曲が聴けず、もう1年近くこの音楽を聴いていないが今でもありありとその曲の流れているシーンを思い出すことができる。

以下などで少し試聴もできるが、試聴範囲より後がさらに素晴らしいのでぜひ原曲を聴いてもらいたい。これを機に私もどうにかして曲を手元に持とうかな。


ちなみに、主人公の幼馴染みである林遣都と大島優子がめちゃめちゃ良く、3人のシーンはまた見返したいと思う。そして伊藤健太郎くん、誰もがあんな息子を持ちたいと思う輝く好演をしていた。また活躍してくれる日をとても楽しみにしている。

3.愛の不時着(tvN(韓国)・Netflix)音楽監督:ナム・ヘスン

2回目の緊急事態宣言期間に入ってから遂に試聴した言わずと知れたNetflixドラマ。韓国ドラマに馴染みが薄く挑戦まで時間がかかってしまったが、美しい主演の二人を中心に進むほどに息もつかせぬ展開となっていく様に例に違わず夢中になってしまった。こんなに近いのに一度出会っても二度と連絡も取れず会うこともできない二国のあり方に思いを馳せてしまう。この胸を掴まれるような切なさを代弁するのがナム・ヘスン音楽監督の音楽だと思っている。

韓国ドラマといえば、日本とは異なり一つの作品に多くの旬のアーティストが劇中歌を提供するものらしく愛の不時着も例に漏れず盛り上がるシーンにはそれらが入れ替わりにかかる。しかし私はむしろ歌のない挿入曲が、この物語の哀愁を含めた魅力を生み出していると感じるのだ。男性の主役のリ・ジョンヒョクが弾く「兄のための曲(The Song for My Brother)」の美しさは言わずもがな。私が一番好きな曲は「同じ空、違う世界(Same Sky, Different World)」だ。曲名からして非常に切なく、聴くだけで泣きそうになってしまう。9話でこの曲とともに中隊員が主人公を見送るシーンは画の切り取り方も美しく、一番好きなシーンだ。

この音楽監督も非常に有名な方で、「トッケビ」などの作品を手掛けたそうだ。これを皮切りに韓国ドラマを楽しむ際には、この音楽監督の作品に注目していきたい。

おわりに

かなり昔に見たドラマでも印象深い音楽はすぐに思い出せるりこれからもそんな記憶に残る音楽と出会える時を楽しみにしたい。(ぜひ、おすすめを教えて下さい!)



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