松下資料館 感想

松下資料館に行ってきた。
偉大な先輩経営者にご紹介いただき、今回の運びとなった。

ぼくたちがかいき塾でやっていることと、松下氏が言う『自己観照』がとてもリンクする。
一度皆さんで見てみると良いと思います。

とお薦めいただき、館長さんもご紹介いただいた流れ。

資料館に行くまでの松下氏に関して知っていたのは、
現パナソニックの創業者、経営の神様、松下政経塾がある。
ざっとこんなもん。

流石にちょっとだけ本を読んで予備知識を入れていこうと思い、
誰かが書いた松下幸之助についての本を読んでみた。
読もうとしてみた。
やめた。

その著者の私見が入っており、なんかちゃうなと。
まずは一回現地で感じてからでいいか。

と言うことで、ほぼ無課金状態で赴く。
ぼく含めて9人。


資料館の中に入った時から、
ほんとになんでか分かんないけど、
涙が出そうになる。

何も見てない段階だけど、そうなった。
何かを感じたんだと思う。
ただの体調不良かもしれない。

そんな状態で、館長さんから、資料館、松下氏の説明が始まる。
時代背景や、彼の生涯、ポイントになる出来事などを順を追ってご紹介いただけた。

事実ベースの生涯を知る。
基本的にちゃんと知らないことばかりだった。

家族全員を早くに亡くす。
最終学歴小卒。
PHPを作った。

このあたりが印象深い。

そこから次の部屋に移り、
いよいよ『自己観照』や考え方などについて。

「素直」について研究をしたり、
自分で自分を確認するための自己観照だったり、
税金に対して、
柳井さんも資料館に来られた。
自省を大切にしているとのこと。

などが印象深かった。
エビデンスゲット!
虎の威を借る狐、
結構おっきめの虎2頭ゲット!

アプローチや言葉が違うだけで、
ぼくたちがやろうとしていることと重なる部分がとても多いとわかった。

『感謝』に関しては、
ぼくたちで言うところの、
たった一つのルール『思いやりを持とう』
に近いものかなと感じた。

そして大きなところで言うと、
かいき塾は、PHP研究所みたいな感じやな。
と思った。

まずは自分。
とにかく自分。
話はそれから。

毎朝そこから始める。

その後、映像資料の紹介があり、
自由時間となった。

壁に書かれたものは一通り拝読した。

経営道
商売道
人生の考え方

などが大まかな分け方であった。

やっぱり自分はその中でも
人生の考え方の部分にビンビン来た。

と言うのも、それがありきで、
その上で商売道や経営道が出来上がるとぼくは考える。
それがない限りそれは誰かの哲学であり、コピーではないかと。

それが悪いことではないが、
コピーでは現在のパナソニックにはなっていないだろう。

再現性クソ喰らえ。
まぁ、ビジネス的には当然必要やと思うけど。

で、その彼の人生の考え方。

立志
自立
大道
大忍
努力
自省
素直
平安

青春
苦境を超えて
天恩
自覚

これらに関しては、塾で言っていること、
みんなの共通認識。教科書、ワークなどに要素を入れられている。
完全同意できるものだった。

言葉や、時代観が違ったため、そのこ誤差はあった。

もう先に言われてた。
悔しさ反面嬉しかった。

『自分の人生を成功させよう』
わてらはそれやってまんねん。

成功とは、それぞれの天分を完全に生かしきり、使命を遂行すること。
それが絶対的価値で、価値経済社会ですねん。

これはプレゼンやピッチ、日常的に使おう。
TTP、徹底的にパクる。
フルで引用しよう。

時代は違えど、このあたりは共通してるんだな。
と理解できた。
というか、ここってやっぱり真理めいたものなんだろうな。

それを偉大な彼が言っているのに、そうなってないんよな、、、。


国家社会への提言活動というコーナーでは、
この考え方をもとに、そうなるように国家に対しての具体的な活動がまとめられていた。

中でも
1978年
76歳の時に提言した
精神大国への道を

1984年
83歳の時の
無税国家構想

この2つが響いた。


前者は経済大国から、精神大国へ。
国民全員が、心豊かに生き生きと働き、その結果として人類の幸福のために力強く貢献できるようになるとうもの。
ただし、そこには物質的にも豊かである。ということも書いてあった。
物心一如の繁栄。

こうなるための具体的な方策を研究、実践していくことが大切。
日本がこれを実践することで、真に世界の平和と繁栄の実現に貢献できるであろう。

これが価値経済社会なんです。
もう50年以上前に松下さんが言うてました。
で、今ようやくほんのちょっとだけそうなり始めた。
あの松下幸之助が提言してから50年で本当に僅かだけこれが進んだ。
私らド直球ド真ん中でこれを実現させようとしてます。

PHPさん、パナソニックさん、提携するか、出資してください。


後者の無税国家構想については、
平たく言えば、今の言葉で、ベーシックインカムみたいなこと。
これもこの人が言うたんかーという驚き。
21世紀終わり頃には実現すれば良いなと書いてた。
これは進んでるんかな?
もう40年くらい経ってようやくベーシックインカムという言葉が広まった。

まぁ大きいものを変えるのって大変よね。
って感じなんだろう。

その前提として、個人の成功が必要不可欠なんだと思う。

前提を書き換える必要があるな。
自分自身で。


あとは動画資料をもっと見たかったが、
今回は時間がなかったため、
ちょろっと見て終わり。

1日かけてもう一回来たいなと思った。

総括としては、
こんだけの大人物が50年も60年も前に言うてたんや。
先越されたなと、やっぱりそこにたどり着くんかな。
真理めいたものなんだろうな。と感じたことが大きかった。
あと、多分ちゃんと受け取れている人が少ないんだろうなと思った。
どうしても物質を優先的に得ようとするが故に、
経営道や、部下に対してなどの具体的なやり方、テクニック論ばかりを抽出しているように感じる。
それを寄せ集めたのが、一般的な経営の神様の認識のように感じる。
当然彼の場合はそこだけ抜き取っても充分に価値はある。
だからこそ根本がちゃんと伝わりにくくなってしまっているのが今までなんじゃないかな。

そこばっかりを真似する、にわかファン、にわか信者が多いと感じる。
これは私の偏見を大いに含んでいるが。

その結果、
やれ理念が大事って言ってみたり、
やれ企業は人なり風なこと言ってみたり。
ヒト・モノ・カネではヒトが第一って言ってみたり。

やらんよりはやる方が良いと思う。
でもそこにある本当の意味、根本、彼の考え方は知らずにこれをやってる人が多い。
だから変になってると思う。

その人を知ろうと思うと、そのひと自身の考え方をまず理解する必要がある。
共感をもとに得ていたもの。

ただただそれっぽいから暗記した。
セールスで使えそうだから使ってる。

みたいなものではない。

自分の考えと照らし合わせて沿うかどうかの判断をまずした方が良い。
そうしようとすると、
まず自分の根本的な考え方を持っておく必要がある。
ってことは自分の絶対的価値を知る必要があるよね。

パナキです。

もう一つは、
松下幸之助さん自身は、
51歳の時にPHP研究所を創設されている。
戦争なども経験した上で、この年齢である。

そう考えると、ぼくたちは15年くらいフライングできている。
これは非常に大きなことである。
しかも時代が味方し始めている?
やるっきゃない。
できる。

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