見出し画像

【考察】デザインのセンスは磨ける件について

デザインに興味はあるけど、「センスがない」と思いこんでいませんか?

4月からデザインの専門学校で学生を教え始めました。その際に「デザインはセンスじゃなく、大半が知識です。」とお伝えしたことが、このnoteを書こうと思った発端です。そもそも、私は小さな時からイラストを描いたり、漫画を書くことが好きでしたが、「自分の技量ではイラストだけでは生きていけない」「アイデアを発想し続けなければならない」という事実を知り、受け入れ(笑)、それではデザインの仕事には関わって生きていきたいと思い、デザインの世界に飛び込んだモノ。
なので、生まれ持ったセンスじゃなく、生きながらにして、必死で目に入るもの、頭に入ったものをデザインに吐き出しながらデザインセンスを構築していった後天的なタイプです。
だって、母親にまで「あんたは色塗りさせたらあかん」と小学校のポスター作りの時に言われてますのん〜。母親に言われたらもうこれはハッキリ言ってセンスないですわ!!(急に関西弁)特に色彩センス!!

ちなみ「センスがない」の理由で何事も片づけてしまえば、どの仕事でもセンスは良くならないとも考えています。私は音楽のセンスはないと思っているので、一向に良くなりません(笑)

今回のnoteでは、「デザインのセンスは磨ける件について」という内容で、デザインセンスに自信のない人に向けて書かせていただきました。少しでもデザインに興味があれば、参考にしてくださいね。


デザインセンスが0だと思い込む原因

1.デザイン=アートだと考えがち

デザインの話をする時に「デザインはアートじゃないよ」とお伝えしています。同じ意味で捉えがちですが、デザインとアートでは少し異なっているからです。
アートの意味は「美を追い求め、それを創造する」とあるのに対し、デザインはその中でも「機能美を求め、創造する」こと
アーティストは自分の考えを自分で表現するため、才能を問われる機会が多々あります。それに対して、デザイナーは人の考えや思いを代わりに表現する能力が必要となります。
何かをゼロから創造するアートに比べると、デザインは成功例がいくつもあるので、まずは真似て作り、お客さんから反応を得ることができます。
なのでデザインセンスは、努力によって後から身につくものなのです。

2.デザインに必要なノウハウを知らないだけ

デザインをする上で必要なノウハウを知らないだけの可能性もあります。

  • レイアウト方法

  • 余白の取り方

  • フォントの選び方・文字詰め方法

  • 色・写真・イラストの選び方 等

これらのノウハウを知っていますか?
後天的にデザインセンスを磨いたモノ(まだまだセンスは磨き中)としては、もうこれに尽きるといっても過言ではない気がする…
それほど、デザインに関わるノウハウを知っているか知っていないかでデザインはグッと変わるということです。かくいう私も、レイアウトや文字詰めが今日より少しでも上達するよう、いろんな作品を見たり、デザイン本を見て日々研究しております。(そして知れば知るほど沼ってくるのです…笑)

3.デザインツールを扱えないことによる引け目

イラストレーターやフォトショップなど、デザインに必要なツールを触ったことがない、または触ったことがあっても機能をうまく使えないと引け目を感じていませんか?
これ、正直引け目を感じる必要はありません!だって、誰だってデザインツールは「使ったことがない」状態から「使ったことがある」または「使える」に進化していくのです。だから今、デザインツールを扱えないことに引け目を感じることはありません。
でもデザインツールを扱えるようになるためのアドバイスはあります。それはデザインツールに最低一日1回は触れること。デザインの仕事をしている人はデザインツールを1日使用します。そんな中、まだまだ扱ったことがない人がデザインの仕事をしている人に追いつくことは難しいでしょう。それを少しでも埋めるために、一日1回はデザインツールを開いて、デザインツールとまずはお友達になってみましょう♪

デザインのスキルを磨くコツ

デザインのセンスは知識を身につけると磨けることが伝わりましたか?
では次に実際に私がこれまでやってきたデザインのスキルを磨くコツについて解説していきます。

1.ジャンル問わず、様々なデザインをみる

街を歩けば、道路標識やトイレのマーク、ポスター、チラシ、看板…目に入るものは全て「誰かがデザインした」もので溢れかえっています。
そんな「誰かがデザインした」ものを見ることがとても大事です。
また、絵や動画、映画など見るときは自分の好みや興味があるもので選びがちですが、今日からは自分の好き好みではなく「ジャンル問わず!なんでも見る」ことがとても大切になっていきます。ジャンルを問わずなんでも見ることで、デザインの良し悪しを考えたり、他者の色使いや余白の使い方に感銘を受けたり。そんなことを繰り返すうちに「デザインに触れた」という経験が蓄積され、やがてデザインセンスにつながります。

2.デザインの解剖をしてみる

次はたくさんデザインに触れていき、感性を磨く中で「なぜセンスがいいと感じるのか」を理解することが大切です。いくら見ても、食事のように噛み砕き、飲み込まないと自分の中に取り込めないのと同じで、「こういう理由がある」と気付いたり、予想を立ててみることで、センスが磨かれていきますよ。

3.デザインを実際にやってみる

・上手い人の作品を元に模写する
・実際にラフを描いたり、デザインツールでデザインする

ことも効果的です。
様々なデザインに触れ、手を動かすことで、これまで得られた知識を経験も合わせて蓄積していく事ができます。少しづつ積み重ねていくことで、自分だけのオリジナルセンスがみつかるのです。

デザインセンスは知識や経験から得られる

デザインセンスは「生まれながら」ではなく、知識や経験から得られる後天的なセンスで構築できるのが現実です。子供の頃から絵を描くことに夢中で毎日沢山の絵を描いていた人と比べると、センスの差を感じるのは当然です。それは勉強や試行錯誤の量が圧倒的に違うから。
デザインセンスに自信のない方は逆転の発想をして、どんどんデザインをして、不安を解消しましょう。また、現代は恵まれているので、デザインの経験を積める場は学校や職場以外にも

  • クラウドソーシングサービス

  • オンラインデザイン学校

  • SNS投稿

など、探せば学べる場所がたくさんあります。自分に合った環境でデザインセンスを磨いていきましょう。

今回の考察はいかがだったでしょうか?
どんな仕事にも共通して言えることですが、やはり上手な人や成功している人がスキルを得るまでに行った行動を真似ることが何よりも大切です。
ネガティブになっている時こそ、不安感情ではなく理論で物事を考える癖が着けばデザインセンスにも活かせることでしょう。
コツコツと、積み重ねていきながらデザインセンスを磨きましょうね^^♪


一緒にデザインやサスティナブルやウェルビーイングについて学びましょう♪楽しみましょう♪ いただいたサポートは活動資金に使わせていただきます!