人類の夜明け(2023年1月25日の日記)
雪の積もる町を散歩したくなって、夜明けのまだ薄暗い時間に家を出た。このあたりで積もるほど雪が降るのは珍しい。近所の人も何人か、雪を見に家の前に出てきている。祖母が有名人なお影で近所のご老人がたに一方的に知られている俺は、軽く会釈して回る。全然知らないおじいさんに「滑って転ぶなよ」と言われる。別の人から同じようなことを2回も言われた。俺はいつのまにかドジっ子として有名になっているのだろうか。
もっと写真撮りたかったんだけど、寒さで電池がイカれたのかスマホの電源が入らなくなってしまって、40分程歩いたところで引き換えした。
Twitterを眺めていると、「終末時計」とかいう厨二病の心を躍らせるワードがトレンドに。ニュース記事の見出しからして、どうやらフィクション世界の言葉ではないらしい。
アメリカで科学誌書いてる偉い人達が、世界の終わりを0時とすると今何時何分なのか、「終末」まで残された時間はあと幾許か、1/4サイズの時計のデザインで発表していると。それが10秒進んだと。
ふーん。これを考えた人は絶対俺と同じで大きな厨二病だな。Twitterでは政治的な意見や、この時計の存在意義から疑問視する意見も多数出ていたけど、そんなに難しいものじゃない。「終末論」とか、皆好きなやつだろ。ドゥームズデイは一体いつ訪れるのか考えて人によってゾッとしたりワクワクしたり。話題性も抜群だからこうやって騒がれてる訳で、当然雑誌も売れるという流れ。懐中時計やニキシー管時計じゃないのが惜しいが、それは流石にやりすぎかな。
■今日聴いた音楽紹介
L'Eclair - POLYMOOD
世界が終末を迎えたとして、本当に人類は一匹残らず死に絶えるだろうか。とてもそうは思えないな。死の灰が降ろうが、大気が全て汚染されようが、南極の氷が溶けて陸地が無くなろうが、どこかに地下シェルターがあって、生き残った人達はそんな地獄のような世界でも適応して暮らしている気がする。いつか地表へ帰り、憧れの空を見ることを夢見て、朽ちた文明を少しずつ復活させていく。
人類の夜明けに向かって、終末時計の針は進む。
さむっ。