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幼少期退行 おばあちゃんに会いたい!

さて今日は、あるクライアントさんのセッションで起きた摩訶不思議な体験をシェアしますね。


50代女性のクライアントさん。
職場では若い男性社員が多く、ちょっと煙たがられている存在。
その中の2人と少々トラブルになってしまい、ものすごく腹が立って、怒りが収まらず、ゲシュタルトセラピーという「お皿を叩き割る」みたいな過激なセラピーを受けたけれど、ちっともモヤモヤが消えない、と来談されました。


カウンセリングを進めていくと、幼少期の家庭環境にかなり大きな問題を抱えていて、今の問題にも少なからず影響していることは明白でした。


何度か催眠療法でインナーチャイルドセラピーを実践し、約半年で卒業していきました。


その中で印象的だったセッションをシェアします。


あるとき、何気なく「今日はどこに誰に会いに行きましょうか」と質問したんです。
そうすると、「亡くなった祖母に会えますか?」と言うので、「出て来て下さるといいですね」と、セッションに入りました。


誘導瞑想で催眠状態に入り、指をパチンと鳴らすと、「海沿いの古びた一軒家にいます」と言うやいなや、号泣し始めました。
「おばあちゃんも一緒です!!!」


どれくらい号泣したでしょうか。
私はただひたすら「おばあちゃんに会えてよかったねー」と見守っていました。


その時です。


薄暗くしていたセッションルームの照明が、チカチカと点滅し始めました。


私の全身は鳥肌が立ち、脳みそまで鳥肌が立ったのがわかりました。


小さなセッションルームいっぱいに、確かに、おばあちゃんのエネルギー、しかもものすごく大きくて強い愛情のエネルギーがみなぎりました。


50代の大人の女性が、まるで小さな子供のように「おばあちゃーーーん!」と泣きじゃくっています。


おばあちゃんは彼女にこんなメッセージを託しました。


「何を焦ってるんだい。
そんなに先を急いで“変わりたい”だなんて。
虫がいいにもほどがあるよ。
いっこずつだよ。いっこずつ。」




セッションを終えた彼女は、あれほど号泣したのに、目が腫れているわけでもないし、それどころか霧が晴れたような、晴々とした表情をしていました。


心の底から流したピュアな涙は、目を腫らすことも、鼻を詰まらせることもありません。


その後彼女は、夢だった農業を学び、小さな畑を借りて、5月には真っ黒に日焼けしていました。


知らないコミュニティに飛び込むのがあれほど苦手だったのに、別に積極的に交流しなくてもいい、淡々と学びを全うすればいい、という気づきと共に、セラピーを卒業して行かれました。


ちなみに降り立った「海沿いの古びた一軒家」は、彼女がいつも降り立つ「心の庭」です。


昭和っぽい海の家が通りにあって、いつも砂浜で海を眺めているビジョンが出て来ます。


ヒプノセラピーではまず、心の庭に降りたってもらって、そこから見るべき過去や未来へと移動する流れになっています。


心の庭で会いたい人に会うだけでも、大きな癒やしは訪れますよ^^

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