あこがれの会社員
仕事してると、「あれ、このままフリーランサーでいいのかな」って思うことがある。
新卒から6年目に独立して、バイトなんかはしつつもなんとか食べてきた。
フリーでやりたくてやってきたわけじゃなくて、残業なし・土日出勤なしでメディアでやっていきたいって考えたら、フリー一択なんだよね。
1社だけ、ここは社員になって中で働いてみたいってところがあったけど、そのくらいで、そもそも行きたい会社が見当たらない。
でも、なんかあこがれるようになってしまった。
会社員。
いいな。しびれる。
このまま行ったら一生どこにも所属しないのだろうけれど、だからこそあこがれを持ってしまうのだろう。
どこかに所属する安心感。
会社の役に立っているというプライド。
仲間がいる楽しさ。
そういうのがかけがえのないものということも、離れてから知った。
郷愁なのかな。
フリーといってもライターなので、そのときそのときで誰かと組んで仕事をするから孤独ではないけれど、だれのためにどんな仕事をするかを日々考えていないと苦しくなるときがある。
読者のために、まだ知られていないことをわかりやすく伝える
私はそのために書いている。
だれといても、なんの媒体でも。
会社員に憧れるけど、たぶん会社員に戻っても、やることは同じなんだろうな。
フリーだからこそ、自分のなすべきことを、日々思い返すことができるのかもしれない。
いま独立するか悩んでいる人が、これを読んでくれているなら。
会社でしかできないことがあるなら、会社に属しておいたほうがいい。
組織に入ること、口を出すことまではできるけれど、どんなに仕事ができても、フリーランスが会社のど真ん中で手を動かすことは難しい。
フリーランスでそれをしたいと思うなら、自分が社長になったほうが早い。
それでも今から社員1万人の会社を作るのは大変だから、そう考えるとやっぱり会社員はすごい。
フリーランスの最大の長所は、仕事を選べることだと思う。
オファーがあっても、「その時間は無理です」と断ることもできるし、オファーがなくても、媒体や編集者を選んで営業に行ったり、出ている案件で自分に向いているものを探すことができる。
仕事を断ろうが早く帰ろうが、周りを気にしなくていいというのは、精神面でもかなり楽だ。ワーク・ライフ・バランスを取るなら、フリーランスのほうがずっと良い。というか、フリーでなければ書くことで食べていくのを続けられなかった。
(基礎を作ってくれた新卒の時の会社には、感謝してもしきれない)
10年やってこれたんだから、自分はライターが向いているんだろうと思うけど、「この道でよかった!」と思える日が来るといい。
もう少し安定はしたいけれど(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?