図書館の"気になるクラシックCD"を、いろいろ聴いてみる #0
クラシック音楽は、多くの作品が存在している。
そして、その多くの作品それぞれには、演奏家によって演奏が異なるが、それを比較して聴いてみるのも、クラシック音楽の醍醐味でもある。
私が主にクラシック音楽を聴くために使うのはCDであるが、すでに数えるのが面倒になるほど、多くのCDを持っているのに、まだ知らない作品がたくさんあって、
そして、知っていてもまだ聴いたことがない演奏のCDがあって、もっともっと、いろいろなCDを聴きたい!という欲求があるのだが、
いかんせん先立つものがない。
ということで、良くお世話になっているのが図書館である。
図書館のCDコーナーにはポピュラー音楽も、落語も、いろいろなジャンルのCDがあるが、クラシック音楽のラインナップも結構多い。
最近ではインターネットで、自治体内の、すべての図書館に所蔵されているCDが検索でき、予約すれば転送してもらって最寄りの図書館で借りることができる。
しかも、借りるのは無料!である。
たくさん聴きたいけど先立つものがない私にとって、願ったり叶ったりである。
意外なのは、定番のもの、例えばベートーヴェンやモーツァルトなど、名作曲家の有名な曲、そして名曲集というものだけでなく
「こんな作曲家、名前聴いたことがない」
とか、
「これ、すでに廃盤になってしまって今では手に入らないレアなものだ」
というものが紛れ込んでいる。
これは資料としてストックする役割を持つ図書館ならではの役割だと思うが
クラシック音楽の領域を広げるためには最適な存在なのである。
ということで図書館の所蔵CDを検索し、予約し、借りて聴く、というのが習慣になってしまった。
CDは開架コーナーに行けば、その存在がわかり、借りることができるが、中には倉庫にしまわれているものもある。
(図書館によってそのようになっていないところがあるかもしれないが)
倉庫のCD。。。
それはおそらく、もう借りられる機会がほとんどなく、新しく入ってくるCDのために場所を譲ったものなのだろう。
そして、誰かが検索して「借りたい」と思わない限り、おそらく日の目を浴びないであろう。
私が借りたCDが倉庫にあるものだったりすると、そのCDを救済し、日の目をみさせることができた。
というような気分にもなるのである。
そして、返す時には「今度、いつ、だれかに聴かれるのがいつになるのだろうか?」
と、心配したりするのである。
また、図書館のCDは多くの人が借りることになので、たくさんキズがついてしまって、ちゃんと再生できなかったり、ライナーノーツにコーヒーをこぼしたような跡が着いていたり、中にはそれさえ無くなってしまっているものもある。
「こんな姿になってしまって、かわいそうだ」
そんなことを続けていくうちに、これら、図書館のCDに「愛情」を感じるようになっていた。
これまでは、目的を持って、
つまりこの曲やCDが聴きたいので、図書館にあるかどうかを調べて借りる。
というスタイルであったが
「こんなものがあるのか!」
という、偶然の出会いや、珍しいものと出会うことを目的として、
その中から気になるものを手あたり次第聴いてみようと思った。
そして、この中での紹介を読んでいただいた方が、もし
「面白そうだ、聴いてみよう」
と思って借りていただく機会が増えたら、CDも喜んでくれるだろう。
さて、
どのようなCDが見つかるだろうか?
とても楽しみである。
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