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本屋に行って「手書きPOP」を読まない人は損をしている

本屋さんに行くと、本の前や後ろにハガキくらいの大きさでオススメの言葉とかが書いてある紙がありますよね?
専門的には「POP(ポップ、ピーオーピー)」と言いますが、私が本屋さんに行ったら絶対に参考にしています(ただしお店がつくったものに限る)。

(これは4月に行われた「書店員お悩み相談会」というオンラインイベントでの「wordで手早く作るPOP講座」のアーカイブ動画。書店業界以外の人でも大いに参考になる内容だと思います)

本には本体に「帯」と呼ばれる、その本のキャッチやオススメの言葉を載せた幅のせまい紙が巻かれているのが一般的です。この帯ひとつで売上が劇的に変わることもあるので、出版社はエネルギーを使ってこれを作り込んできます。

最近ではその内容もバラエティ豊富になり、推薦の言葉をいくつも載せたり(複数の書店員さんの言葉をみっちりと載せる帯は、近年目立って増えてきました)、かなり攻めたフレーズを使ってくるケースも多く見るようになってきましたが、とはいえそれらはあくまで「外行きの格好」。著者にも確認を取った上で、出版社が調整の上で送り出しているもので、言ってみれば本音と建前の「建前」の範疇から出ることはできません。

しかし最近のYouTube動画などを思い出していただくと分かると思うのですが、そのもののいいところばっかりを羅列するよりも、ネガティブに感じたところや課題はそれはそれで指摘しながら、本音ベースで薦めているメッセージの方が見る方も見入ってしまいますし、結局購入に結びつく・・・というものです(冒頭で「手書きに限る」と言ったのは、出版社が最初から用意する印刷のPOPもあるからで、そこに「本音」は出ないからです)。

だから手書きPOPは私は必ず見てしまうのです。使い手次第ですが、最強のの販促ツールだと思います。

ちょっと面白い例

POPといえば私が住む蒲田の、くまざわ書店グランデュオ蒲田店の店長さんはPOPの達人ですが、こちらはやや毛色が違ってご本人いわく「10秒くらいで作ってる」そうです。TwitterにそのPOPをよく投稿していらして、ちょいちょいバズるのですが、最近ヒットしていたのがこちら。

上手いですよねw

ただ「ちょっとふざけすぎかな」と思って、結局これはTwitterのネタにするだけで店頭には置かなかったそうなのですが・・・

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私、買っちゃってますからねw

POPが店頭でだけ作用するものではなく、ネットでさらに二毛作が出来るというのは販売に携わる人は知っておいてもいいかもしれません。

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