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ラーメン業界で起きている新しい「発信のかたち」とは

「東京城南ビジネストーク」で『ラーメンビジネス最前線』と題して配信をしました。

東京都大田区(特に蒲田周辺)はいま都内でもかなりアツいラーメン激戦区でして、数年前までは「店の数こそ多いけど、目立って美味い店はない」という評価だったのが、現在では名店の遺伝子を受け継ぐ麺師の面々が個性あふれるラーメンでしのぎを削るようになりました(あまり有名店がなかったからこそ、一気に流れ込んだのかもしれません)。

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ちなみに最近の界隈のラーメンニュースはこんな感じ。王子神谷の人気ラーメン店が大森に移転して誕生したうどん店「麺屋 坂本01」さんの閉店なんて話題もあり、コロナ禍の影響があって寂しいニュースがいろいろ聞かれます(蒲田の荒木屋さんは11月28日のTwitterでお店を続行される旨を発表されてましたね)。特にこの中では「二郎風かけラーメン」としてネットで大きな話題を呼び、蒲田の1号店を皮切りに渋谷・池袋とコロナ禍にも関わらず拡大を果たした「まさ屋」さんの謎の休業宣言が特に驚きでした。

聞き手として登場くださったラーメンライターの井手隊長も仰っていたのですが、この背景には近年のコンビニ販売や即席麺の二郎系ラーメンの急激な進化が関係していたのかもしれません。数百円でかなり本格的な二郎風ラーメンが家庭で楽しめるようになり、アレンジも自由自在になりました。すごい時代です。詳細は井手隊長の記事を読んでいただくと参考になると思います。

そういう「家庭で二郎」ムーブメントの後押しの一端でもあるラーメンの通販をはじめ、積極的なSNS施策でグイグイとラーメンファンに認知をあげていらっしゃるのが今回の配信にご登場いただいた大田区上池台の「丸山製麺」さんなのです。

大田区はラーメンファンなら知らない人はいない「菅野製麺所(現在ではメインの工場は埼玉に移転されましたが)」をはじめ、家系の麺を卸すことで知られる「酒井製麺」、立ち食いスペースを併設し地元ファンに愛される「早川製麺所」をはじめ、製麺所が多数あります。ただ、いずれも一般の方向けには発信はなく、ここでネットを駆使して業績を伸ばしていらっしゃるのが丸山製麺さんというわけで、配信にご登場をいただいたのでした。取締役でいずれ三代目として会社を継がれる丸山晃司さんは、なんでもサイバーエージェントのグループ会社にお勤めだったとのことで、なるほどと思いました。

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詳細はぜひ映像をチェックして欲しいのですが、このコロナ禍にあって飲食なら取り組んでおくべきことをきちんとひとつずつ手がけられているという印象です。出歩くのがはばかられるので、ウェブで周知につとめてネットでも買えるようにする。好きになってくださった方にさらに喜んでもらえるような定期販売の企画を用意する。他の業種の方でも参考になるのではないでしょうか。

このうどんのサブスクのこだわりはすごい。私も申し込みたいと思います。

コロナの第3波で飲食店の経営がふたたび大変な状況となっていますが、出来ることを積み重ねてなんとかどの店も生き延びて欲しいと、いち消費者の立場としては切実に思う次第です。

蒲田カルチャートークのデザインやお手伝いスタッフの謝礼など運営費用に使わせていただきます。大田区の街をこれからも盛り上げていきます!