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「決めない」ことを頑張る人たち

期末ですね。
期末と言えば、あと数日でどれだけ売り上げを詰めるか
自転車に乗ってお客様を何社も駆け回っていた20代。
人材会社の営業はキツくも楽しい仕事でした。

それから10数年経ち「前よりも仕事がやりにくいな」との思いが
年々強くなっています。
私自身の役割が変わったり、務めてきた会社・お取引先の文化
などが要因かな?と考えたこともありますが
全国に営業網を持った会社の方や
これまで務めてきた会社のメンバーと話していても
その傾向はありました。

やりにくさは「遅い」こと。
とにかく「決めない」

社員全体に影響のある事項なら時間を要するのも分かります。
ただ、そのために方向性を決め、何をするか、どこに頼むかまで
練っていても最後のGOサインがでない。

ベンチャー企業で個々人に裁量があるはずの会社であっても
GOサインがでない。

こちらからの売り込みではなく、
提案を依頼されたり、発注したい、と言われている場合でも同じ。
だんだんと先方の勢いがなくなってくる。

「確認します」
「調整します」
「上司のOK貰ってきます」


お金が発生しない体験会や勉強会でも同じで
つい2、3日前の打ち合わせと温度感が変わっている。

本人の興味・やる気がなくなったのではなく、
上司に何か言われたのだろうと思います。

この立場、辛くないのだろうか。
・〇〇長の肩書があっても裁量がない。
・上司に反論できない。
・「やらない」という判断もしない。
・タスクをずっと抱えている状態。

仮に
・課長から部長に上がっても
・MBAで学び、知識が増えて説得や説明する力が強化されても
きっと状況はそれほど変わらない。


組織が「決める」ことに恐怖を抱いているからだと思います。

責任はだれがとる?となったときに「みんなでとる」にしておきたい。
だから自分の責任にならないように「決めない」気持ち悪さの方を
抱えておく方が無難。

新しい何かを始める、ムダな何かをやめる、という判断を重ねることで
組織の発展に寄与するはずの人たちが、
日々のルーチンワークで多忙な状態にある。
しかもRPA(ロボットによる業務自動化)で対応できるくらいの仕事
だったりする。

「決めない」気持ち悪さを抱えて、ロボットでもできる仕事を
日々こなすことの方が怖い。
今は良いかもしれないけど、エンプロイアビリティ(労働市場における
実践的な就業能力、雇用される力)はどんどん下がっていく。

これが怖くて私は会社を辞めました(自分の話だったのかよ)

**

最後に、アメリカのギャラップ社「エンゲージメント・サーベイ」
のご紹介。

President Online
「働く人の幸福度をはかるたった12の質問」(2017/12/18)
https://president.jp/articles/-/23978

(内容抜粋)

ギャラップ社は米国最大の調査会社です。ギャラップ社が全世界1300万人のビジネスパーソンを調査し、導き出したエンゲージメントを測定するたった12の質問「Q12(キュー・トゥエルブ)」があります。

この調査によると、日本企業はエンゲージメントの高い
「熱意あふれる社員」の割合が6%で、米国の32%と比べて大幅に低く、
調査した139カ国中132位と最下位レベルでした。
「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%
やる気のない社員」は70%に達しています。

Q1  :職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2  :仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3  :職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4  :この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、
        褒められたりした
Q5  :上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気に
     かけてくれているようだ
Q6  :職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7  :職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8  :会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9  :職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

ギャラップ社によればグローバルでエンゲージメントの高い企業は13%しかありません。
自分の強みにフォーカスして仕事をしている人は、そうでない人より6倍高い確率で仕事に満足」し、
自分たちの強みにフォーカスして仕事をしているチームは、そうでないチームより12.5%高い生産性を上げている
のだそうです。

**

アメリカの調査であり日本の事情を踏まえると必ずしもフィットして
いないかもしれません。

とはいえ、個々の設問を見ると、会社で目標設定するときに考慮する
内容が多く含まれているし、私は特に違和感は持ちませんでした。

ロボットのように作業をこなす、という職場ではどうしても幸福感が得られるとは思えない(作業に正確さや技術が求められる職場はここでは当てはまりません)。
自分の意志や工夫を仕事に反映、決めるという判断ことをしてこそ
面白い、と感じられるのではないのかな、と思います。



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