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ファンク系は盛り上がる<La Fontaine 2>デンマークでジャズを浴びる3

「デンマークとスウェーデンで北欧ジャズを全身で浴びる旅」をピアニストの視点からレポートする、第3回は昨夜も行ったばかりの La Fontaine(ラ・フォンテーヌ)です。また行きました。

昨夜はジャズで今夜は R&B と違うジャンルだし、今夜聴きたいジャズライブがさらに遅い 22時始まりなので、21時から始まる La Fontaine に立ち寄ることに。

冷たい雨が降っているから、いくらファンク系といっても昨日ほどは込まないのだろうな、という予想を立てる。デンマークでも傘は差さないようなので、冷たい濡れたら行動が鈍るのではないかと。ところが店内に入ると、何なんだ、この混雑は。補助イスもすべて使い切り、立ち見以外の選択肢なし。100人はおるね。バーカウンターまで行けないのでビールも飲めない。

そこに現れたのはこの4人:

  • Michael Blicher – Sax og Fløjte(サックスのみ)

  • Niclas Knudsen – Guitar(ギター)

  • Martin Schack – Orgel(オルガンとエレピ)

  • Emil DeWaal – Trommer(ドラムス)

狭いところにギュッと4人

リーダのサックスの方は、MC をデンマーク語で始めるも、デンマーク以外からの訪問者がいるとわかるとその後は英語に。デンマークではアメリカ英語を話す人が多くて、ヨーロッパなのに意外だ。

ファーストステージの曲のコメント

  1. ドラムスタートで 12/8 の3連系 R&B ブルース、キーAb。途中で3連がシャッフルになったり戻ったり。オルガンの人は左手側に鍵盤二段のオルガンキーボード、右手側に KORG のエレピをL字型に配置。

  2. C7sus と F7sus を延々と繰り返す一発系ファンク。ギターとオルガンが決まったリフを延々とユニゾンして、その上でソロが遊ぶタイプ。

  3. メンバーのオリジナル。ドラムの細かい16ビートにサックスが大きくマイナーで吹いている。サックスにディレイなどのイフェクトをかけて遊んでいる。

  4. またマイナー曲。ギターがアルペジオが延々と続くタイプ。そんなに面白いとは思わなかったが、お客さんの反応が一番良かったのは何だろう。

  5. ファンキーな8ビート。リフはみんなでユニゾン。

リーダーの MC が面白い。「君たちは(終演の)午前1時まで帰ってはならないのだ」とか「この店がこの街で一番なのだから、他の店を探す必要はないのだ」とか言う。ライブもう一軒ハシゴするの知ってるの何で、と面白い。

昨夜も思ったけど、音楽を聴くのが好きだなあ、コペンハーゲン。これはミュージシャンにとっては幸せだよ。「音楽」を聴きに来ている。好きな仲間やカップルで。ディナーの後に。開演時間が 21時や 22時と遅いのは、そういうことだな。夜更かしも好きだな、コペンハーゲン。おじいちゃんおばあちゃんも帰らない。

今夜は次もあるので、ファースト聞いてここで帰るよ。リーダーごめん!!

ファンク系はやっぱり盛り上がる


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