お山で本気のリモートワークのススメ
こんにちは。原っぱ大学ガクチョーツカコシです。ひさーしぶりのnote投稿です。リモートワーク、ソーシャルディスタンスが求められ、リモートワークの重要性が語られて久しいですが…。自宅で四六時中、PCに向き合っていると気分が滅入ってきますよね。
自然の中で、木々の揺らめきや鳥の声、焚き火がすぐそばにある環境でリモートワークできたら…、最高だと思いません?
ワタクシたち原っぱ大学では本気でそんな場を作ろうと考え、試行錯誤を繰り返し、ひとつのワークスタイルに到達しました。この記事はその試行錯誤の記録です(大げさ)。
まったく根付かなかった山の中オフィス化計画
我ら原っぱ大学では兼ねてより僕らのフィールド(林の中)でのリモートワーク、PC仕事を提唱してきました。4G回線が拾えればネットワークにつながるし、焚き火にあたったら気持ちいいし、子連れでも子どもはフィールドで遊んでくれれば息が詰まらないし…。良きことしかないでしょう!と思ってここ1年、推進してきたのですが、全く根付きませんでした。
写真はスタッフ志村。彼女は全く動じず、この環境でPC仕事を遂行しているのですが、どうやらこれはレアケースの模様…。「PCが汚れそう」、「かえって集中できなそう」、「せっかく山に来たから遊びたい」…。僕らの提案に対してさまざまな否定的な答えが返ってまいりました。何度か提案、トライするものの、なかなか人が集まらなかったり、実際にワークに集中できなかったり…。何かが違う。何か僕らはボタンを掛け違えているのだ…、そんな思いが募ってきました。
「仕事モードスイッチが入る空間が欲しいな」
とある原っぱ大学メンバーの方とこのオフィス化計画の話をしてきたときにポロリと出てきた言葉です。そうなんです。人は仕事モードと遊びモードのスイッチを切り替える必要があるのです。遊びモード全開の時に仕事のことを考えたくないし、その逆もしかり。オンとオフは切り替える必要がある、これが人情ですな。
この一言をヒントにワタクシ、原っぱ大学的リモートワークブースの設計図を描き上げました↓
なんだかワクワクする設計図だと思いません?仕事がはかどりそうだと思いません?
公開!原っぱ的ワークブースの材料&作り方
超簡単、格安設計です。同様の取り組み(屋外オフィス化計画)をしたい方のために材料と作り方を公開します(いたって簡単です)。
【材料】
30㎜×40㎜ 野縁材 3m ×6本
養生用プラダン ×3枚
杉粗材 120㎜幅程度 ×1枚
※全部、一般的なホームセンターで買えます。総予算3000円程度
【作り方】
解体・持ち運びしやすいように3面を作って組み立てる。
①野縁材をカット。1面の奥行きはプラダンに合わせて900㎜、高さは座った時に目線が隠れるように1500㎜ぐらいがいいかも。
参考カット寸法:
900㎜ *6本(フレーム横×3面分)
1500㎜ *6本(フレーム縦×3面分)
840㎜ *2本(天板を載せる横木用)
②材を四角形のフレーム型に組む
③プラダンをタッカー等でフレームに貼り付け、余分な部分をカット
④座高を決め、快適な位置にテーブル天板を載せるようの横木をとめる
⑤テーブル天板用の杉粗材を幅(900㎜)に合わせてカット
⑥好きな場所にもちこみ、3面を立体に組み上げ、テーブル天板を載せる
簡単そうでしょ。こちら、原っぱ的ワークブース初号機です。
お山で実証実験。これが本当のワーケーションだぜ!
作っちゃったら、居てもたっても居られなくなって、お山でゲストを読んで使ってみることにしました。友人知人を誘って、「逗子の原っぱ大学でソーシャルディスタンスを保ちながら焚き火をしながら牡蠣を食べつつリモートワークもできちゃうよ、ワインもあるよの会」という長たらしいカオスな趣旨の実証実験の場を設けました。
山で食べる牡蠣、激うまです。(Photo by itojun-san)
閑話休題。
今回の実証実験、リモートワーク希望者がたくさんいたので、初号機、弐号機、参号機と3台のブースを量産し、設置しました。部材は軽いし組み立ても簡単、参加してくださった皆さんに手伝ってもらいながら、あっという間に設置できました。
見てください、この異空間っぷり。オフィス?トイレ?働いている本人は至って真剣なれど、なぜかかわいらしく、どこか滑稽で違和感あふれる見た目がこのワークスペースの魅力なのです。
ちなみにこの方、オンラインミーティング中。上半身だけシャツとネクタイとベストに着替え、会議に臨んでいます(ズボンはワークパンツ、靴はトレッキングシューズ)。「背景をぼかせば真剣な会議もノープロブレム!」とのこと。さすがですわ。
僕らのフィールドの回線状況だと割と快適にオンライン会議に望めます(Wi-Fiは飛んでいません!4G拾ってねー)。
壁に囲まれているので集中してPCに向き合うにはすごくいい環境。そして、ブルーライトに疲れた時にふと見上げると、この景色。ああ贅沢。
そしてそして、ちょっと休憩かな…、と後ろを振り返ると焚き火を囲んで談笑している仲間たちがいるわけです。うまい牡蠣とワインがそこにあるわけです。
気分転換に焚き火に交じって談笑するとPCの世界と全然ちがう刺激がはいってくるわけです。そう、オンとオフの瞬間移動。
これが本当のワーケーションです。リゾートで仕事をするだけがワーケーションではない。仕事と遊びが高速で切り替えられる。この環境は一度やったら病みつきになる、と思います。多分。
室内と違って開放的な空間なので、ほかの人の存在や話し声が全く気にならないと利用者の皆さんは声をそろえていました。屋外ならではでしょ。
活動限界は突然やってくる。それもまた楽しい
大切なことを書き忘れていました。
僕らの山には電源が通っていません。
つまり、PCのバッテリーが尽きた瞬間が皆さんの「活動限界」になります。寒空のもと、バッテリーを駆使していますと、エヴァンゲリオンよろしく、活動限界は突然やってきます。ひゅん、とPCが落ちます。でもそれもいいじゃないですか。時には諦めも大切です。短期決戦で集中してワークをして、あとは焚き火を囲む。時間を徹底的に効率よく使う、そんな未来志向のワークスペースであります。
おまけ。寒さ対策には「レンガたんぽ」をどうぞ
冬のお山は案外寒いです。焚き火に当たっていれば暖かいのですが可燃物の塊のこのワークスペースを焚き火のそばに配置するわけにはいきませぬ。そこで我らが新開発した究極の暖房装置、その名は「レンガたんぽ」。
焚き火で温めたレンガをタオルでくるんで腿の上に載せるとこれがもう、ポカポカです。たまらないくらい暖かいです。ぜひ体験してください。
ということで、実証実験は大成功!(たぶん)。社会的ニーズが高いこの場を継続的に開いていこうと思います。皆さんぜひ遊びに来てくださーい!
こちらの取り組みはちょっとずつ、実験をしながら進めています。是非使ってみたいという方、気になった方、会社のリモートオフィスやイベントとして利用してみたいなと思った方…、info@harappa-daigaku.jp(担当:原っぱ大学 ガクチョー 塚越)までお問い合わせ下さい。
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