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考えることは、遊ぶこと?

みなさんこんにちは。原っぱ大学けんけんです。
今回は「考えると遊ぶ」の共通点というテーマをいただきましたので、つらつらと書いてみようかなと思います。

考えることが好きになった理由

僕がものを考えるようになったキッカケは恋でした。
なんでこんな気分になるのか。好かれるというのは何か。好きって何か。悶々と考えているうちに哲学と出会い、考える仕事に就き、色々な考え方に出会うことで自分の枠がどんどんなくなって、最後に考えることが好きってことだけが残りました。
そして、いろんな人に「考える」ことの楽しさを知ってもらいたくなって、考える場所を作ったり、学校を作ったり、研修をしたりしてたらこんなテーマでコラムを書くことになりました(笑)

「考えることって、すごく楽しい遊びにもなるんだよ」ということを、少しでもお伝え出来たらなと思います。

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遊びとは、なんだろう?

遊びにはパイディアとルドゥスがあるっていう話を聞いたことはありますか?フランスの哲学者であり社会学者でもあったロジェ・カイヨワは「遊びと人間」という書籍で、遊びは2つに分類することができると述べています。

 ルドゥスは「ルールに厳密に従うこと」で遊びが成立するもの
 パイディアは「ルールから外れること」で遊びが成立するもの

例えばクイズ・しりとり・パズル。これらはルドゥスですね。ルールが決められていて、その中で遊ぶ。あまり原っぱ的ではない感じがします。
それじゃあパイディアはどんなことでしょう。そもそもルールとは何でしょうか。

アタマの中には見えないルールがいっぱい

実はアタマの中って、ルールだらけなんです。
思っている以上にルールで凝り固まっていて、様々なしがらみを抱えています。しかも自覚することが難しい「見えないルール」がたくさんあります。ルールに縛られないで考えたと思っていても、その裏には一般常識、成功体験、過去の出来事、教育、家庭環境など様々な「ルール」が無意識に入り込んでいます。

有名なこんな問題があります。

問題:下図の9つの点をすべて通る4本の直線を、一筆書きで書きなさい。

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分かりましたか?答えのひとつはこうです。

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この問題が難しいと思われたなら、その背景には「線の角は9つの点の上にないとダメ」という思い込みが隠れています。この思い込みこそが見えないルールです。だからこそ、この見えないルールを脱ぎ捨てて、自由に思索を巡らせるということが最高のパイディアになるのです。

とはいえ、いきなり自由に考えろと言われても難しい。

いくつか練習方法がありますので、ご紹介します!

自分が思うことに「逆らう方法」で考える

まずは自分が思うことに逆らう
なにも難しいことはありません。何かの判断をしなければならないときに、自分が思いついたことがAだとしたら、Bはどうだろ?Cは?Dは?Eは?と考えるだけです。
例えば、お昼ごはん何にしようかなと考えた時、思いついたのがラーメンだったとします。さあ、違う選択肢をどんどん考えてみましょう。

チャーハンは?これだと中華で仲間だな。離脱度が弱い。
ひやむぎは。。麺類だな。これもパンチにかける。
カツ丼。。丼だな。。なかなか手強いな。。
いっそスイカは?
スイカってご飯なの?
スイカがご飯でもいいんじゃないの?
ご飯ってなんなの?

みたいな感じです。もうすでに楽しいですよね?ね?
もはやラーメンの問題じゃなくなっています。ご飯とは何か。壮大なテーマです。こんなことばかりやっていると、自分が考えていることを徐々に客観的に捉えるようになる。これが第一歩です。

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「ゼロベースで考える方法」で考える

自分の思考パターンが見えてくると今度はそれを捨てられるようになります。これがゼロベース思考です。前提を疑え!というやつですね。

これもやり方は簡単です。
「本当なの?」「どうしてなの?」「そもそもなんなの?」
自分が何か思ったことに対して、これらの言葉でどんどん掘り下げていきます。うまく行けば、自分も思いつかなかったような場所?にたどり着くことができたりしますよ。

例えば今回コロナの自粛期間。ぼくはこんなことを考えてました。

なんか自粛ツラいなあ。。
なんでツラいのかな。
本当にツラいのかな。
もしかしたら楽しいんじゃないかな。
元々外に出ない人たちもいるよね。彼らはツラいのかな。
外に出ないのがツラいのかな。
ヒトと会えないのがツラいのかな。
リモートでつながってるけどなにが違うのかな。
はこラッパと原っぱって何が違うのかな。
人間の認識という軸で考えると何が違うのかな。
この世がマトリックスの世界じゃないって誰が言えるのかな。

もう、これだけで楽しいですよね?ね?
ツラいものだと思った自分の思い込みを脱ぎ捨てて、アタマの中を自由に駆け回る楽しさ。これこそ何にも代えがたいパイディア!

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さあ、考えて遊ぼう

考えることは苦手だ。そう思っている人もいるでしょう。
でもそれこそ「見えないルール」なのかもしれません。

ぜひ、いろいろ考えてみてください。
いろんなものや自分が持っている「ルール」に気づいて、それをひっくり返したり、こねくり回したり、ペンキを塗ってみたり、釘で打ち付けたりして遊んでみてください。原っぱ大学みたいに(笑)

アタマの中にはすごくでっかい「原っぱ」が広がっているのです。


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