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私たちは、コミュニティ「プレイヤー」ではなく「マネージャー」である。

コミュニティマネージャー、ライターの浜田綾です。昨日こんなnoteを書きました。

コミュニティマネージャーに必要な資質があるとするならば、それは「放っておけないこと」だと、そう書きました。どんなに小さなタスクでも、放っておかずに面白がってできること、それってめちゃくちゃ大事なことなんですが、じゃあコミュニティマネージャーは、日々目の前のタスクを放っておかずに対処しつづけていけばそれでOKなのか? と言われたら答えは断じて否。今日はそんな話をします。


私たちは、コミュニティ「マネージャー」である

繰り返しますが、コミュニティの日々の小さなタスクを楽しめない人は、コミュニティ運営に向いてません。ただ、このタスクだけやってても「コミュニティマネージャー」とは呼べません。だってマネージャーなのにタスクだけやってるのは変ですよね。それって「マネージャー」というより「プレイヤー」なんです。私たちはあくまでプレイヤーではなく、コミュニティ「マネージャー」なのです。日々のタスクをこなしててOKとするならば、肩書きをコミュニティプレイヤーとした方がいい。

私がこのことに気づけたのは、このイベントのおかげです。

このイベントでは、コミュニティマネージャーって名前ってわかるようでよくわからない。なんでコミュニティマネージャーって名前なんだろうね? そんな話をしました。イベントの話の中で「マネージャーって名前の割にはバリバリ実務やりますもんね。それが名前とやってることがあってないと感じる理由」とどなたかが発言されていて、私のなかで稲妻が走りました。そうなんです。コミュニティマネージャーってバリバリ実務とかタスクをやってるんですが(やらざるを得ない)、求められてるのはマネージャーの要素なんです。


コミュニティの「マネージャー」って何をすればいい?

今でこそ偉そうにnoteを書いてますが、これは私自身も陥ったことです。コミュニティを仕事で請け負うと、基本的にはすべての役割を一人で全部をやるわけです。そうなるとまずすべきは、まず日々のタスクです。そこに愛情もってやるのは、いいことです。でもそこで満足してはいけない。求められているのはコミュニティ「マネージャー」なのだから。

では、コミュニティにおけるマネージャーの役割って何なんでしょう。私が思う、マネージャーらしいことができたなと感じている事例はこんなことです。

・メンバー管理がうまくできてないので、決済プラットフォームを移行する
・メンバーの絆を深めるためにオフ会を提案する
・コミュニティの退会率が多いので、具体的な施策を打つ

こんな感じ。つまり、プレーヤー的なことではなく、もっと俯瞰して上位概念で考え、仕組みをつくることなんですよね。これこそが、コミュニティマネージャーの仕事です。


マネジメントに集中できない理由

マネージャーの仕事をしたいのに、できない理由はシンプルです。コミュニティマネージャーに求められる役割が、広すぎるからです。

・コミュニティを日々見て小さなタスクを行う(プレイヤー)
・コミュニティが良くなるために、仕組みを考える(マネージャー)

この二つはどっちも大事なんですが、役割としては全然違うわけです。しかしながら、日本のコミュニティにおけるコミュニティマネージャーは、プレイヤーとマネージャーの両方を求められています。ですから、コミュニティマネージャーは一人でできるはずがないし、あるいはシステム的にリッチな環境な中でなければ成り立たないのです。


マネージャーとして価値を出すためにできること

現在進行形で私の課題なのですが、私が思ってることは

・いわゆるコミュニティマネージャーとは、プレイヤーとマネージャーを兼ねているので一人ではできないと発信し、理解してもらうこと

・プレイヤーを育成できるよう、仕組みをつくることと発信すること

そう、つまり、コミュニティって注目されているけど、実際の現場を知っている人は少ない。私は現場で手を動かしているからこそ、知ってもらえうように発信することなんですよね。


これからコミュニティを始める人へ

これからコミュニティを始めたい人がいるとしたら、ぜひ知ってもらいたいことをまとめます。

コミュニティは、オーナーだけでも運営できますが、多角的な視点やリソースを考えるとマネージャーがいる方がうまくいくと思います。

コミュニティマネージャーとは、本来はコミュニティの価値を向上するためにコンサルティング的に仕組みを考える人です。

しかしながら、日本におけるコミュニティマネージャーの多くは、日々のタスクをすることも求められているし、マネージャーとして優秀な人ほど、日々のタスクも楽しんでやれるので、マネジメントに集中しにくいのが現状です。

ですから、コミュニティマネージャーは、最低二人以上いることが望ましいでしょう。

とはいえ、利益率の高くないコミュニティ事業においてマネージャー二人に人員を割くのは厳しい。そう言う場合もあるでしょう。その場合、そもそも必要なのはコミュニティではないのかもしれません。コミュニティ事業ばそもそも利益率が高い事業ではありません。好きになってくれる人を増やす、人の心を動かすものですから。収益だけで考えると、厳しいです。


それでも、コミュニティをやりたい。そんな人がいたら、力になれることがあるかもしれません。そういう方がいたら、ご連絡お待ちしてます。



告知!

7月16日にコミュニティの話をするオンラインイベント「すごいコミュニティ3」を開催します。オンラインコミュニティのコルクラボの運営をしているすないぱ〜こと川島さんと私浜田でお話しします。




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