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こう見えて、琥珀糖という和菓子です。-鉱物みたいなお菓子ー

「こうぶつヲカシ」として、世の中に少しずつ知っていただけるようになって、意外に思われる事があるのですが、私たちが作っているのは琥珀糖(別名琥珀羹こはくかんという)という日本古来からある、和菓子のひとつで、寒天とグラニュー糖と水を煮詰めて固めた硬めの寒天のようなものを、ひとつひとつ手で切り、鉱物に見立てた形にしていく、という形にコンセプトを持ってきている作品になります。

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デザインも、洋風なところがあり、和菓子というイメージを超えてしまっているため、新しいお菓子のようなイメージを持たれがちなのですが、寒天で出来たこのカケラを干して、氷のようにみえることから、夏の涼やかなお菓子として、古くから楽しまれてきたようです。

手作業でひとつひとつ作っている。



形の作り方は驚くほど職人的で、とにかく、切って切って。。。。技術を上げていく感じです。毎日何時間も切る作業をしたとしても、すべての形を切れるようになるには、数か月を要します。

これは、数をこなさなければ美しいカットはできないため、マイスター制度のごとく、切れる職人さんに教わりながら、ひたすら鍛錬の日々となります。

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これは最もカットが難しいダイヤモンドに模したカットです。

立方体から角を均等に落として落としてすべてのカットを間違えずにまっすぐ切れるようになって初めて切ることができます。

社内でも数名しかダイヤモンドのカットは出来ないため、入りたてのスタッフさんは最終的にこれを切れるように頑張っていきます。

そのほかに様々なカットがある。

ここに様々なカットを紹介したいと思います。

写真は切りたてのこうぶつヲカシを中心に。この切りたてを数日乾かして、完成です。

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えんぴつのような形を3つ切り出してくっつけて乾かす。

味はブドウ味

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氷山のイメージのミント味

って石じゃないですね。。けれど石的な。

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エメラルドをカット。和菓子の世界は繊細過ぎて、除菌は徹底的に清潔にしたうえで、どうしても素手での製作が中心となります。お寿司の世界と似ているかもしれませんね。

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こちら正8面体の「蛍石」を模したもの、味はカラメル味。

単純なようで非常にカットが難しです。

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こちらはモロッコ産の「霰石あられいし」を模したもの、ブドウ味。

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ミント味のサファイア。

4大宝石のサファイアはやはり特別な輝きを放ちます。

色付けは天然由来のスピルリナを使用してます。

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こちらはブルーベリーかとシャンパーニュのグラデーションで作るアメジスト。乾くと乳白色の膜を纏い、更に石っぽくリアルになります。

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六芒星のイメージのピーチココナッツ味。星のイメージも石好きにはたまらないモチーフ。

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同じピーチココナッツ味でもコロコロの形に切ると、紅水晶、またはローズクォーツに。大きさが様々あるとそれもまたリアルに見えて可愛い。

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新しい味、形、モチーフは今でも増え続けていて、ここにご紹介したものもごく一部ですが、また紹介していきたいと思います。


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