見出し画像

Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その14:初外資

27歳になる前、私は3社目の会社に転職した。

元々首都圏出身で首都圏で働いていたが、今回は地方配属。
その分少し給料を高めにしてもらう事ができたのは幸いであった。

日々仕事が忙しかったのもあるが、毎月自然と結構な額を貯金できるようになり、心にゆとりが増えていた。

また、知り合いが全くいない地方採用だったが、「引き返せない、やるしかないんだ」と、ここでの仕事で自分自身を追い込み高める選択とした。

営業として生きていくしかないと思っていたので、今後のキャリアで少しでも自信を持って営業活動をする事ができるように、生きていく上での自信を手に入れるための旅立ちだったと思っている。

Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その14:初外資

初の外資系企業での勤務となった。

若かったというのもあり、なんかかっこいいし、1番はモテるでしょと思っていた笑

入社後すぐに都内の本社で研修が始まった。
3日ぐらい会社全体の研修、その後は配属される事業部の研修だった。

外資の環境に驚く

今までの2社は国内系企業だったので、初の外資は規模の大きさとか色々にとにかく驚いた。大企業ってやっぱり違うなと。

本社ビルはドラマ撮影にも使われた事があったらしく、なんかオシャレ。
アメリカの映画とかに出てきそうな雰囲気がやはりある。

あとは、外資系の企業って会議室の名前に地名とか自社の製品名だったり、過去の社長の名前をつけたりするんですよね。

初日は「〇〇階のサンフランシスコ(仮名)集合」みたいになってて。

外資系の企業は会議室をサンフランシスコって言うのか!みたいに思ってしまって恥ずかしい思いをしました笑
これってなんなんだろうと不思議に思いましたが、行ってみてそういうことか!って感じでした。めちゃ田舎者っぽいですね。

最初の3日での研修の講師の方に、外資って会議室のことサンフランシスコ(仮)って呼ぶんですね。これって何でですか?って聞いた際に、教えてもらって恥を書いたのを今でも覚えています笑

自分の事業部のトレーニング開始

そして、数日後には自分の配属先の内容のトレーニングがスタート。

この時は本当に集中していた。毎日ひたすら予習復習の日々。

なんかこんなに頭にスッと入ってくる事ってあるかなというぐらい気持ちよく学習ができたのを覚えている。充実した期間であった。

おかげで予定していたよりも早期にトレーニングを終了する事ができたのだ。

ここからが地獄

本社研修が終了した後、自分の配属地に移動し、その後の学習等はOJTにて現場の感じなども見て学んでほしいという方針でした。
当時、自分を含めておよそ10人ぐらいの同期が全国の拠点に配属された。

そんな中、私の事業部トレーニングが始まった日に首都圏配属の1人が退職した。

原因はメンターによる指導という名のパワハラ。
それだけ厳しい環境で働かないとならないのかと気が引き締まったのを覚えています。
ただ、今思うと、指導とパワハラは違います。
企業はもう少し指導方法に関してを学ぶ必要があると思います。

この退職した人は2ヶ月で退職とのことでしたが、たった2ヶ月で退職するなんてどんなことがこの先待っているんだろうと正直めちゃくちゃ不安になった。

自分は前職を1年で辞めているし、今回はその後のキャリアも考えるとそんなすぐには絶対に辞めることはできない。

何がなんでも食らいついていくしかなく、辛い事があっても仕方ない。
その後に活かせるようにスキルを自分のものにしようと覚悟を決めた。

トレーニングの成果

研修の際に座学で集中して勉強できたおかげで、現場に行っても専門用語などは意味も含めて理解することができており、実際に現場に出ても意味がわからなくて困ることはほとんどありませんでした。

英語学習で例えると、リスニングができているような状況ですね。

しかし、1番厳しいと感じたのが、数字を持って活動するまでに約半年程度掛かった事でした。営業なのに数字目標を持たされず、ひたすら先輩の同行、もしくはヘルプに半年。さすがにOJTに半年は長過ぎる。
評価は日頃の行いだけ。

個人的には営業は日頃の行動を多少サボっても目標に到達すれば問題なく、活動の予定なども個人の裁量があるのが魅力でもあると思っている。

しかし、この時は普段の行動ばかりを指摘される日々。
人の予定に付き合わされ、気を緩めることもできない半年。

ルートセールスだったが、他人のヘルプで売ってこない事を詰められたり。
いやいや、むしろ売れないのはそっちの普段の活動が悪いからだろと思って聞いていましたが、ひたすら新人である私のせいみたいに八つ当たりです。

本当に精神的に追い込まれました。
先に上げた退職した人もこんな状況だったらそりゃ辞めるよなってのが本音でしたね。
学校とかでのいじめもこんな感じなんでしょうね。
本当に腐りそうになっていました。

他社はすでに現場へ

同時期に競合他社に入社した人は先に現場に出ていました。

私はまだOJT。そんなに自分はダメなのか…と自信も失っていきました。

しかし、同期に聞くと彼らもまだ担当は持たず。
上司にいつから現場で数字を持つんでしょうかと聞いても、「まだ」の一点張り。

後から聞いたのですが、会社の方向性なども定まっていなかったことで、担当先などもどのようになるか決めることができなかったらしい。

外資なので、海外本社からの方針が降りてこないとなんとも言えないのが難しいところなのかもしれません。

それにしても対応が遅すぎた…

そんなこんなで半年

十分過ぎるほどのOJT期間を経験し、ようやく数字がつき、これから自分の担当先に訪問ができる!気分的には嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

あー、ようやく独り立ちだ。

そう思って少し気が楽になったのですが、そこからもまだまだ地獄の日々は続くのでした。

結局この3年間が現在までのキャリアにすごく役立っているのですが、それだけに学んだ事は良い事も悪い事も含めて多かった。

教えてもらったり、見て学んだり。とにかく成長を感じる事ができた20代後半となっていくのでした。

指導とパワハラは違う

以前にも記載した通り、指導とパワハラは違います。

もしあなたの営業活動において、きちんとしたアドバイスを受けているだけであればそれは指導にあたるでしょう。

しかし、人格否定等が入ってきたりすると、それは指導ではなくパワハラに当たります。
今いる環境で悩まれている方がいたら、以下を基準に判断してみてください。

職場におけるパワハラの定義

①優越的な関係を背景とした言動
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③労働者の就業環境が害されるもの

代表的な言動の6つの類型

身体的な攻撃
精神的な攻撃
人間関係からの切り離し
過大な要求
過小な要求
個の侵害

サポートよろしくお願いいたします。今後も転職や営業関連の発信をしてお役に立てれば幸いと思っております。