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つらい経験は無駄じゃない

先日、息子に喘息の発作が出た。
去年の11月に初めて発作が出て、今回で2回目。

これを読んでくださっている方で、喘息を経験している方々は何人いるだろう。

私は小児喘息を経験していて、入院もしたことがある。
そのため、どんな体勢がラクで何が欲しいかなど熟知しているつもりだ。


前回同様、朝一番で小児科にて吸入をしたが、今回はそこまで劇的な効果が見られず、帰宅すると自宅でも盛大に嘔吐し、結構大変だった。

それでも、薬を服用して夜にかけて落ち着いてくる様子を見て安心した。

看病は大変だけど、喘息の苦しさを知っている分、グズグズされてもイライラはしないし、早くどうにかしてあげたい一心でいっぱいになる。

そして何より、経験しているからこそ、落ち着いて対処できるのはストレスも減る。


息子が発作を出すたびに、入院した時のことを思い出す。

小学2年生の頃、深夜に救急で母と病院に行くと、肺炎になりかけていてそのまま入院。
呼吸ができず「あぁ、私死ぬんだ。嫌だけどラクになれるんだ。」と感じたことを鮮明に覚えている。

それぐらい、喘息って苦しい。
風邪をひくと熱を出す父に「絶対熱のがラク!」とよく言ったものだ。


息子も喘息の発作が出ることもあり、子どもの頃に喘息を経験しておいて良かったと思っている。
まさか、あんな経験を「しておいて良かった」と思う日が来るなんて想像もしていなかった。
と同時に、母がどれだけ心配したかと思うと胸が痛む。

学校を早退したり深夜に救急で点滴したり、本当に大変だったけど、その経験があるからこそ、息子には冷静に対処できると実感すると、つらい経験も無駄ではないと思うのだ。

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