母という呪縛 娘という牢獄
図書館で予約して数ヶ月待った本
「母という呪縛 娘という牢獄」
とても衝撃的な内容だった。
読みたい方も多いと思うから、
ここではあらすじと感想だけ書いていく。
2018年に起きた十歳の殺人事件が内容。
娘の供述や母娘の関係がリアルに書かれている。
あらすじを読んでも異様なことはわかるだろう。
感想
私が裁判長なら、無罪にしてあげたいぐらいの事件だった。
母親は、まさにモンスターだった。
とにかく娘が気の毒で仕方ない。
どうか、幸せになってほしい。
そして、自分がこの娘ならどうしていただろうかと
じっくり考える。
いまの私の性格のまま"娘"になれるなら
家出も反抗も堂々とするけど、
生まれたときからこの母親に育てられていれば、
ある種洗脳されたように
反抗しても無意味だと諦めてしまうだろう。
私も、殺すしかないと追い詰められたかもしれない。
本を読んだだけでも苦しくなるのに、
実際は想像を絶する生活だったと思うから。
娘は言っていた。
「どちらかが死なないと終わらない」と。
その一言がとても重かった。
子どもにとってどれほど環境が大事か、
かける言葉がどれほど重要なのか勉強になった。
これほどまでに子どもに影響するのだと。
ただ、母親はいわゆる毒親だが、
娘に対しての愛情はあったように感じる。
愛していたと思う。
普通の母娘の関係だった時期もあったのだ。
それがまた切なかった。
実際に起きた殺人事件だから
「面白かったからおすすめです!」というのは
間違っているのかもしれないけど、
ご興味がある方にはぜひおすすめです。
そして、子どもをもつ方には
下手に育児本読むより勉強になると思います。
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