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ライティングスキル不足にぶつかったときに気づいたこと。論文からライティング上達法を探る。

WEBライターはいつでも自身のライティングスキル不足に悩まされているのではないでしょうか。特に初心者WEBライターにとっては、どこがどううまくいかないのかがわからず、すべてが手探り状態です。
今回は私が2年間WEBライターとして活動してきた中で気付いたこと、今も意識していることをまとめてみました。

論文から考えるライティングスキル

学術論文の場合は読み手が限られますが、対象者にしっかり意味が通り、理解される文章になっています。つまり学者はライティングのプロではないものの、一定以上のライティングスキルを有しているということになります。
当然ながら論文を書くために必要な手法に従って執筆されているのですが、はじめから手法通りに執筆できたかというとそんなことはありません。日々自分の研究と向き合い、研鑽していく中で培われたものです。
ここからライティングを考えてみると、知識と継続力があれば最低限のライティングスキルが得られるということになります。

ライティングスキルに必要なもの

論文からライティングを考えたときに必要なものをまとめてみます。

1.知識
自分がテーマをしっかり理解していなければ、説得力のある文章を書くことはできません。またライターとしては語彙知識を蓄えることで、表現力のある文章を執筆することができます。

2.継続力
学者が生涯に書く学術論文は1つだけではありません。何度も書き直しますし、新しい論文にも着手しています。このことから多くの記事を書くだけでなく、継続的に文章を書いていくことで文章力は向上していくと言えます。

3.読み手を意識する
論文は自己満足で書かれているものではありません。自らが研究した結果を多くの人に知ってもらうためのものです。読み手が理解、納得できるかを意識していくことが大切です。

この3つは不足しているライティングスキルを補い、スキルアップに導く重要な要素となっています。

具体的に実践していきたいこと

以上3つを踏まえて意識して実践していることをまとめます。

1.情報を収集する
とにかく色々なものに触れるようにしています。勉強する、知識を得るというとハードルを高く感じてしまいますが、身の回りの目についたものを読んでいくこともタメになります。
趣味のものでもいいですし仕事に関することでも構いません。能動的に情報を眺めるのではなく、積極的に自らが情報に触れていくこともライティングスキル向上のための情報収集です。
ふと読んでいる雑誌の文章であったり、新聞記者の文章、広告チラシでも得られるものは多いです。これはTPOに合った文章とともにトレンドを把握するのにも役立ちます。
専門性の高い記事を書けるに越したことはありませんが、勉強すれば皆が専門家になれるわけではありません。気になること、今まで知らなかったことに触れて、浅くてもいいから自分の中の引き出しに情報を詰め込んでいきましょう。引き出しの中身が多いほど、情報収集速度と情報精度が高くなります。

2.毎日書く
ライティングスキルが不足していると感じるのであれば、伸びしろがたくさんあるということです。ライターに限らずプロよりも初心者の方が吸収できるものがたくさんあるのですから、毎日文章を書くよう心掛けています。
ここまでにライティングスキルに必要なものをピックアップしてきましたが、他方から見ればすべて机上の空論です。何故なら他人の知識を得たからといって、それがそのまま自分のライティングスキル向上につながるわけではないからです。
学者でも一人一人勉強法や専門分野が異なっているように、ライターによってスキルアップ法と専門ジャンルは異なっています。自分がどうすればスキルアップできるのか、自分に向いているジャンルが何なのかは、やってみなければわからないことがほとんどです。
諸先輩方の言は答えではなくヒントでしかありません。毎日積み重ねていって自分でしか気づけない向上の答えを探っていきましょう。

3.推敲する
推敲は誤字脱字タイプミスを修正するだけでなく、自分の文章を客観視するためにはとても重要です。何度も推敲していると、これまで気づけなかったことに、ふと気づくこともあります。
理解しているようで理解しきれていなかったところや、見てみないふりをしていた自分の苦手なところなどには、向上のヒントがたくさん詰まっています。それらを少し改善するとライティングスキルの底上げだけでなく、自分の得意の生かし方も見えてくるのです。
もちろん自分の得意を伸ばすことも同じくらい大切です。得意と苦手は表裏一体ですから、自分はここができないからダメなんだ! と引っ込むのではなく、どちらも自分の一部としてポジティブに見つめるようにしています。

まとめ

学者とライター、まったく違う世界に思えますが、意外と共通する部分は多いです。自分と向き合うこと、世の中と向き合うこと、そして凝り性なところです!
ライターをしているということは、突き詰めて考えるのが好きという方も多いのではないかと思います。ライティングに興味がない人は、好きなことや気になることを文章化しようとは思いません。
好きこそものの上手なれ、百聞は一見に如かずですから、日夜研究に励んでいる学者のように、チャレンジ精神と好奇心を持って試行錯誤していきましょう。

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