ヘヴィメタル入門書:破壊衝動!
こんにちは、ハラキリです。
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NOTE再開した理由が、なんと文章で伝える力を鍛えるため...ということで...メタルはまだまだ変化していく!
ヘヴィメタルという音楽を伝えるNOTEとなっています。
1.「ヘヴィメタル入門書:メタルの味わい方!」
2.「ヘヴィメタル入門書:正統派メタルたち」
3.「ヘヴィメタル入門書:メジャーパワー!」
4.「ヘヴィメタル入門書:メタル宝石箱!」
まだお読みでない方が居れば先に前回をお読みいただければと思います。
ここからが先が暗黒系メタル!
さて、さっそくですが暗黒系メタルと称しましたが、こんな言葉は無いです...区分けするならこうかな?と勝手に作った言葉です。分かりやすく言うならば「デスメタル群」といえばいいでしょうか?というわけで順次解説していきましょう!
[デスボイスの捉え方について]
デスボイス(グロウル、スクリーム、ガテラル)と呼ばれる声についてですが苦手としている人も多いです(理由としては汚く聞こえる、何言ってるかわからないなどなど)
気持ちはわからなくないですが…汚く聞こえる事については、まさにそれが狙いとも言えます。デスボイス系のメタルは正統派とは違いコンセプトや音楽性が暗く、ダークなものが多いです。それを表現する一環としてデスボイスを採用しています。
何言ってるかわからない!という事に対しては、個人的な見解ではありますが、むしろわからないくらいが丁度いいんじゃないでしょうか?日本人は非常に言葉寄りの文化なので、音楽についても「メロディ+歌詞」か「歌詞」というものが主体として音楽を理解する人も多いです。しかし音楽の真骨頂は音を楽しむものです。言葉を楽しむ事ではありません。
デスボイスを使っている曲では、歌詞は入ってき辛く音楽そのものを聞く機会も増えます。またデスボイス自体は音として処理するよりは、パーカッションのようなリズムの側面もありますので韻を踏む…に近い感覚で捉えるとダークな音楽性相まって悪くないと感じるようになると思います。
・デス系のメタルの始まり
基本的にはヘヴィメタルからの派生になりますが、その始祖とも言われているのが「正統派メタル」にて紹介したスラッシュメタルというところが起源とも言われています。音楽性にも性格的にも「死」や「破壊」といった要素や反社会的な表現も多く含まれる事から、その要素をより色濃く表現しようとして派生した、というのが起こりのようです。
Slayer - Angel of Death
Sodom - Bullet In The Head
Death - Symbolic
ヘヴィメタルの特性上、音を多く刻み込み激しさを象徴するため「破壊」や「死」「暗黒」といったフレーズと相性が良く、そちらの方向に推し進めていったのが、デスメタルの原型と言えるでしょう。上記で挙げているタイトルはまだデスメタルというよりはスラッシュメタルですがもう少し派生したバンドでは、リズムを崩したり音数を増やしたりなどしてよりその音楽の方向性を尖らせていきます。
・メロディックデスメタルの歴史
さて、本当はここからデスメタルの話をしたかったのですが、何分この時点で一般受けをしないデスメタルですので、このデスメタルの要素を持った違うデスメタルを紹介…つまりメロディックデスメタルを紹介します。通称メロデス。
ちなみに時系列的にはメロデスのほうが歴史は浅く、強烈なデスメタルのパワーと、メタル特有のメロディアスな展開を掛け合わせたような音楽が誕生したというわけです。
とはいえ初期のメロデスはかなりダークなものも多く、なかなか聴きづらい部類のものも多くあります。
Edge of Sanity - Elegy
Amorphis - Drowned Maid
ここらへんはデスメタルの要素がまだまだ強く、メロディの比率が薄いのですが、だんだん進化してスラッシュメタルのデスバージョンみたいな動きも出てきます。
At The Gates - Blinded By Fear
Carcass - Heartwork
ARCH ENEMY - Ravenous
メロデスがパワーメタル系と二分して隆盛した時期でもあります。ファンタジー系の明るいテーマではなく、暴虐性破壊力を保ったままメロディを聴かせる手法は、メジャーなメタルの魅せ方として流行りました。当時のメタルにおいてのカッコイイがこっち側だったような感覚すらあります。
そこから更に進んで、メロスピやシンフォニック系のデスバージョンと呼べるようなメロデスも登場し始めて混迷を極めます。
Children of Bodom - Lake Bodom
Skyfire - Fragments of Time
Dark Tranquillity - The Gallery
In Flames - Morphing Into Primal
Kalmah - Withering away
ゲームで言うところのダークファンタジーを模したような音楽性のものが多く、メロスピやシンフォ系の明るいノリではなく、少し音楽性もダークでありつつも物語や雰囲気を作り出す…というバンドが一気に増えました。
メロデスは個人的に大好きジャンルなので特にアツく解説しちゃいます!まだまだ続くよ!
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