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波羅蜜多WAVE

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神や仏を中心に心の世界を探究。文字(note)配信のほか、インタビュー等は音声版(Stand.fm)で配信しています。座禅・瞑想・マインドフルネス、経典や茶の湯など、個性的なメン… もっと読む
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#心と身体

波羅蜜多WAVE、2周年!

こんにちは。瞑想中の蜜りんご、こと吉田明乎です。 本日12月22日(旧暦の11月19日)は、二十四節気で「冬至」ですね。太陽が出ている時間が最も短く、夜が最も長い日。 ふとnoteを開いたら、波羅蜜多WAVE、2周年のバッジのプレゼントが届いていました! 【波羅蜜多WAVE】は、仏教サークルのメンバーで始めた媒体で、2019年の冬至の日に結成し、次の新月の日に記事の投稿をスタートしました。 そのときの記事↓ https://note.com/haramitaakko/n

心が静まる禅寺での写経。

こんにちは。瞑想中の蜜りんごです。最近、急にぐっと寒くなり、いきなり冬が来たような気持ちです。体調を崩さないように暖かく過ごしたいですね。 さて、前回は般若心経の「空」のお話しをしたのですが、今回は、禅寺でのお写経イベントのお知らせです。 そもそも写経とは 「写経」とは、読んで字の如く、経典を書き写すことです。印刷技術が発達していない時代に、仏の教えをお坊さんたちが字で書き写し、広めたことがはじまりと言われています。我が国では、仏教の伝来とともに国家事業として盛んに行われ

実は違う!釈迦の「空」と般若心経の「空」

すっかりご無沙汰になってしまいました。瞑想中の蜜りんごです。 最近、東京もめっきり朝晩が涼しくなりました。あっという間に秋! 10月1日は中秋の名月、2日は満月です。週末はお月見を楽しもうと思います。 さて、今回も一緒に般若心経の世界を探っていきましょう〜。 前回まではこちら。 前の回では、観世音菩薩がお釈迦さまの弟子に、「この世を構成している要素は実体がないんだよ」、と説いているシーンまで説明しました。 お釈迦さまは原始仏教の時代、「すべてのものは移りゆく」=「諸行

自宅でお写経をしてみよう

ご無沙汰しております。瞑想中の蜜りんごです。コロナウイルス関連で気持ちが落ち着かず、なかなか更新できずにいました。般若心経の解説が中途半端になっております。誠にすみません〜! このマガジンのパートナーである、さすらいのバインミーさん(ベトナム在住)とは密に連絡をとっていました。中国と陸続きのベトナム。コロナ対策は当初から徹底していて、社会主義政府のぎょっとするような強硬手段も耳にしていました。日本は政府批判が自由にできる平和な国ですが、それはそれで国民一人ひとりのモラルが問

ジョン・レノンのイマジンは「今、寺院!」

前回は般若心経のリード文について書きました。 如是我聞(にょぜがもん) 観自在菩薩(かんじざいぼさつ) 行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ) 照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)  度一切苦厄(どいっさいくやく) 訳:「私はこのように聞きました。観音菩薩は深い智慧の境地に入り、この世のすべてのものは実体がない、錯覚だと気づき、あらゆる苦しみから解放されました」 ……でしたね。すべてのものには実体がない、現実は幻想だ…というわけです。なんて意味深なリー

現実は幻実なのさ

手塚治虫と仏教 前回は般若心経のタイトルをお話をしました。 こんにちは。瞑想中の蜜りんごです。 般若心経の般若波羅蜜多は、アルファベットで「Prajna Paramitha 」と書くのですが、「Prajna」と聞いて、ふと手塚治虫の『ジャングル大帝』に出てくるパンジャのことを思い出しました。主人公レオのお父さんライオンです。 「パンジャ」を調べてみると、「Panjā」というネパール語が出てきました。“かぎ爪”という意味があるようで、ライオンの鋭いかぎ爪が名前の由来かもし

空(くう)を説く、般若心経の世界

こんにちは。瞑想中の蜜りんごです。前回の投稿、「そもそもお経とはなんぞや」からしばらく時間が経ってしまいました。ずっと瞑想中だったもので、すみません……。(いや、実は迷走していました) 自分が思っていたよりも、「お経についてもっと知りたい!」というお声をたくさん聞き、驚きました。とても嬉しかったです。有難うございます。 前回では「お経とは、実はお釈迦さまが実際に書いたものではないんだよね」、というお話をしたのですが、この続きを書こうとすると問題が発生。お経の成り立ちとは仏教の